前回に引き続き、星野リゾート ロテルド比叡に宿泊して体験できる「比叡山やくばらい散歩」について。
朝6時、ホテルの専用バスに乗り、比叡山延暦寺の根本中堂(現在、大改修中)で行われる「朝のお勤め」へ。比叡山内に宿泊している人しか入れない特別時間に参拝できます。
都の鬼門を守る延暦寺はその勤めとして、毎朝京都御所へ向かって祈願。同時に参拝者のことも祈ってくださるのです。
チェックイン時に渡された護摩木に祈願したいことは記入しておき、朝のお勤めの際にお渡しすると、根本中堂での護摩焚きで祈祷していただきます。
一度ホテルに戻ってヘルシーな発酵朝食を楽しみ、再び送迎バスで延暦寺へ。
根本中堂以外の東塔地域にある諸堂を散策。御朱印集めをしても。
延暦寺会館で御守りを受け取り、琵琶湖をぼーっと眺めながら、生まれた年ごとの守護尊とその仏様を表す「梵字(ぼんじ)」が描かれたカフェラテを。
延暦寺会館を出て徒歩約15分で、坂本ケーブル延暦寺駅へ。11時半のケーブルカーに乗り、10分ほどで山麓の坂本駅へ到着。5分ほど歩いて日吉大社へ。
日吉大社は、全国にある日吉・日枝・山王神社の総本宮。平安京遷都の時には、この地が都の表鬼門(北東)にあたるので、都の魔除・災難除を祈る社とされていたそう。また、最澄が比叡山に延暦寺を開いた後は、天台宗の守り神に。その歴史は約2100年にも及びます。
祈祷は2種類申し込めますが、今回は、国宝日吉大社西本宮の本殿内部にある下殿での特別な厄払い「大祓(おおはらえ)」をお願いすることに。
大祓で唱えられる祝詞が「大祓詞」(おおはらえのことば)と言われ、穢れ(けがれ)を祓い清めることで、精気が蘇り、清らかな気持ちでアクティブに生活するための祈祷です。最後に自ら玉串と呼ばれる小枝を神様に捧げ、厄払いを祈願します。その後、宿泊者限定のお下がり(厄除け矢など)を受け取ります。
延暦寺と日吉大社の厄払いを終え、日吉馬場を歩くと桜が満開でした!
オプション(¥2,500 税・サ込み)になりますが、ランチは坂本の名物の蕎麦を。比叡山では断食の行を終えた修行僧たちが、回復食として蕎麦を食べていたそう。そのため、門前町である坂本には蕎麦屋がいくつかあります。
創業300年の本家鶴喜そばでは、蕎麦と五色のあられとオリジナル蕎麦団子のお椀や湯葉料理など縁起物をあわせた、ロテルド比叡の宿泊者限定セットメニューを味わえます。店内は風情があり蕎麦も香り高く、再訪したいと思うはず。
本家鶴喜そばから、真っ直ぐ南へ歩くとJR比叡山坂本駅に到着。そこから電車乗って約15分で京都駅に到着です。
厄払いなど、重要なポイントはホテルがしっかり段取りを整えてくれているから安心。しかも、団体ツアーではないので、各人の時間配分で自由に散策できるのが魅力! 1泊2日で心身が清められ、心身をリセットできる理想的な開運旅です。
京都府京都市左京区比叡山一本杉
星野リゾート予約センター℡0570-073-022
「やくよけ・大祓い参拝プラン」1人¥12,500(延暦寺参拝料、御守代、梵字ラテ、護摩木、日吉大社参拝料、下殿での祈祷、お下がり 税・サ込) 1泊2食付き¥24,200~(2名1室利用時 税・サ込)※延暦寺や日吉大社の行事や天候で、除外日もあり。宿泊日の16時半までに要予約。鶴喜そばはチェックイン時に要予約。休店日あり。