ステージ上に現れたのはこのお2人。
エディターとしても活躍する人気スタイリストの大草直子さん(左)、ウィメンズヘルスクリニック東京の院長、浜中聡子先生(右)です。
今年の4月より、アンファー、6つのクリニック、2つのNPO法人が集い、Dクリニックグループとして健康寿命延伸に繋がる活動を展開しています。そして7月より、そのうちのアンファーとウィメンズヘルスクリニック東京が、女性がもっとラクに楽しく生きるようになって欲しいとの思いから「女性の #元気貯金 プロジェクト」を始動。未来の自分の健康に投資するための工夫などを提案していくとのこと。
この日は、その一環として開催された「女性の#元気貯金セミナー produced by スカルプD ボーテ」。大草さんと浜中先生が女性特有の変化・悩みに答えるというイベントだったんです。
◆まずは、今の自分の状態を把握すること
浜中先生「女性ホルモンの分泌量は一生でわずかスプーン1杯分です。個人差はあるにせよ、女性は誰しも均等にその分泌量が下がってきます」
大草さん「分泌量が急激に低下する年代になると、体型は丸みを帯びたシルエットになり、肌や髪の質感も変わってきます。サイズが入るからと若い頃の服を着てしまう人がいますが、額縁が変化して印象も違ってきているわけですから、昔のままのスタイルは似合わなくなってくるんですよね」
浜中先生「さまざまな不調や不具合を『歳のせい』とあきらめてしまう人も多いようですが、そんな不調が蓄積してくると今度はそれがストレスになってしまいます」
◆早速、自分に合った「元気貯金」を始めよう!
スライドには、「セルライトが悪化」「免疫機能の低下」「筋肉の衰え」「細かいシワ」「血色の悪い顔」「ドライアイ」など、ホルモンバランスの乱れによって起こる具体的症状がズラリ。
浜中先生「これだけあると、誰しも何かしら当てはまるものがありそうだと思いませんか?」
大草さん「私は当てはまるものがかなりありますね」
浜中先生「キレイに歳を重ねるためには、健康管理が肝心。当てはまる症状が軽いうちから、定期的に健康診断を受けるなどして自身の現状を把握しておくのはもちろん、体や心がSOSを発信したら、早めに軌道修正をしていくのが容易にラクになれるポイントです」
大草さん「きちんと知識を持っていれば対処も出来ますよね。以前、浜中先生に老いのスピードを落とすにはどうしたらいいのか質問したところ、〈早寝・早起き・規則正しい食生活〉とシンプルな答えでした(笑)。体の変化は、人としてベーシックに戻るタイミングだと前向きに捉えるのがいいのかも。今は朝5時には起きて、食事の内容も『元気貯金』としてシリアスに考えるようになりました」
浜中先生「私自身も実感していますが、年齢を重ねていくと努力をしないといい状態は保てなくなってきます。一番結果が出るのは、時間はかかるけど内からのケアです。ちなみに、閉経を迎えればホルモンの影響を受けなくなって体調もスッキリ、と勘違いしている人もいるようですが、そうはいきません」
ウィメンズヘルスクリニック東京では、老化や疾病の予兆を知ることが出来る「からだエイジングドック」を実施しています。大草さんもこの検査を受けているのだそう。
大草さん「ホルモン値のバランスが良く、抗酸化力も高いという結果。『おしゃれですね』なんて褒められるのも嬉しいんですけど、今はそれよりも健康だと言われた時の喜びのほうが大きいですね」
浜中先生「ありがたみがわかっているからこそ、健康は自信につながります。『からだエイジングドック』では、女性ホルモンだけでなく、記憶力に関係するプレグネノロン、睡眠と関係するメラトニン、体型に関わってくる成長ホルモンなどさまざまなホルモンも検査出来ます。足りないホルモンはサプリメントなどでの補充が可能で、体調が改善された例もたくさんあります。ただ、予防医学としてのホルモン補充療法が進んでいるアメリカと比べると、まだまだ日本では病気になったら…と思われている節があります」
もうひとつ、年齢に伴う身体の変化のひとつとして髪の悩みも話題に。さてさて、2人からのアドバイスは…。
浜中先生「女性ホルモンのピークを過ぎると、縮毛や髪のボリューム低下なども顕著になってきます。最初は自分では気づかなくても、スタイリングがしづらくなってくるんですね」
大草さん「私の場合は、30代後半頃から髪のコシがなくなってきたと感じていました。それが、エイジング対応のシャンプーとコンディショナーを使い始めたらとても調子が良くなったんです。メイクは年齢に合わせて変えていましたが、シャンプーも替える必要があったんだと実感しました」
浜中先生「髪の悩みにもホルモン補充療法が有効です。自分に合った対策を選んで欲しいですね」
◆夏を快適に過ごすアドバイスも!
最後に、これからの夏の時季を快適に過ごすための秘訣も。
浜中先生「暑い夏に一番体に負担となるのは、繰り返す温度差です。その対策としておすすめなのは、エアコンの涼しさに外気の暑さをミックスすること。窓を開けながらエアコンを付ければ、温度差の変動が少なくなります。また、軽い運動で血行を促進すれば夏バテのリスクを軽減できます」
大草さん「Tシャツを着る時も肌に直接触れるインナーはシルクなど、吸湿性や通気性に優れたものを選ぶといいと思います。流行のリネン素材も涼しくて夏にぴったり」
浜中先生「夏は汗やニオイの対策もしたいもの。疲れたあまり入浴しないで寝る、夜遅くにラーメン、喫煙などと乱れた生活をしていると、女性でもおじさんのようなニオイがしてきてしまいますが、加齢臭は健康的な生活をして清潔さを保つようにすれば、特別な対策をしなくても大丈夫」
大草さん「私は、年齢を重ねるうちに汗が気になるようになりました。化粧水は冷蔵庫で冷やして使っています。朝のスタイリング時には、『薬用スカルプ スパエッセンス』を。育毛スプレーなんですが、耳の後ろあたりなどにシュッとひと吹きすると清涼感があるので目も覚めます」
会場には大草さんも愛用中という、スカルプD ボーテのヘアケアシリーズがディスプレイされていました。
頭皮チェックのブースも用意されていましたよ。ライター(53歳)の私の頭皮は健康的と診断されたものの、上の写真のように襟足あたりにだけ、若干の赤みが。汗が流れ落ちてくる部分でもあるので、より丁寧に洗うよう心がけるといいとのアドバイスを受けました。
何かと揺らぎやすいOurAge世代だからこそ、正しい知識を持つこと、自分の現状をきちんと知ること。そしてかかりつけの婦人科医を持ち、気になることはマメに相談して前向きに対処していくことが「元気貯金」につながります。まだまだ先は長い私たち、ワクワクする未来のために、コツコツと元気貯金を貯めていきたいものです。