こんにちは、ミーナです。先日、8月30日公開の映画「リトル・フォレスト」の試写会に行ってきました。この映画に、桐島かれんさんが出演されてるんです。
美しい日本の情景、そして美味しそう!な映像に見入ってしまいました、というのが、試写後のミーナ。何よりも、料理のシーンがホント美味しそうで、日頃あまり料理をしないミーナもつくりたくなってしまいました! みなさんも、ぜひご覧になってくださいね。
桐島かれんさんの新たなトライアル
映画、『リトル・フォレスト』に出演!
爽やかな笑顔でOurAgeのトップとMyAgeの表紙を飾ってくださっている桐島かれんさん。
子育ても一段落し、2013年には自身のお店「ハウス オブ ロータス」をオープン。
活動の場を広げる桐島さんが新たに挑戦したのは、この夏公開される話題の映画『リトル・フォレスト』への出演です。映画にまつわるお話を、美しいスチール写真とともにお届けします。
素朴でおいしい料理が、この映画の見どころです
桐島さんが出演した映画『リトル・フォレスト』。一体どんな作品なのか、気になります。
「五十嵐大介さんのコミックが原作。主演はNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で人気を博した橋本愛さんで、私は橋本さんのお母さんを演じています。東北地方に住みながらほぼ自給自足の生活を送る娘の話です。作物を育てたり、木の実をとったり、合鴨をしめたり、料理を作ったり、全編”食”にまつわるエピソードが描かれています。田舎に住む母親の役なのでほぼノーメイクで、農婦のような格好で撮影に臨みました(笑)」
原作がおもしろくてこの役を引き受けたという桐島さん。
「見どころは料理ですね。作ってみたいなというお料理がたくさん出てきます。『eatrip』を率いるフードディレクターの野村友里さんがお料理を担当しているので、とてもおいしくて、それが楽しみでしたね(笑)」
“食”を通して、ヒロインの成長が描かれるこの映画。アワエイジ世代にとっても興味津々です。
「ごはんを作って食べるって、当たり前のことだけど、都会にいるとそういう基本的なことの大事さを忘れがちですよね? それを感じ取れるのがこの映画。女の子が一人でたくましく生きる物語は、アワエイジ世代の方にも楽しんでいただけると思います」
おふくろの味は、チーズフォンデュ
『リトル・フォレスト』には、娘が母から受け継いだ料理を作るシーンが度々登場します。桐島さんにとっての〝おふくろの味〞はどんな料理なのでしょうか?
「母は料理好きで料理上手。でも何も教えてくれなかったので、作ってくれた料理を真似しています。子どもの頃から好きだったのはチーズフォンデュ。エメンタールチーズとグリュイエールチーズを混ぜるんですけど、当時は普通のスーパーには売っていなかったですね。元町までチーズを買いに行ったのを覚えています。母がいつも海外旅行をしていたので、小学生の頃からクスクスを食べたりしていました。ブイヤベースとかポトフとかタコスとか、海外の不思議な料理ばっかり(笑)。母の影響で、私が家で作る料理もエスニックなものが多いですね」
毎晩の夕食は、12人分を手作りで
一男三女の母として、また写真家の夫を支える妻として、毎日料理作りに追われている桐島さん。
「毎朝6時に起きて、家族の朝ごはんと息子のお弁当を作ります。お昼は仕事をしているのでほとんど外食ですが、夜は必ず家で作って、家族と夫の事務所のスタッフと一緒に食べます。今は総勢12人!(笑)。カレーは寸胴鍋で煮込みますし、餃子だと100個単位で用意します。でき合いのお惣菜とか、冷凍食品は使いません。自分で作ったほうがおいしいですからね(笑)」
家族だけでなく、ご主人のスタッフとともに食卓を囲むのには何か理由があるのでしょうか?
「結婚した当初、夫のアシスタントは夜遅くなるとお弁当を買って食べたりしていたんですけど、それだと食生活が貧しくなると思って、一緒に食べるようにしました。毎日、どこにいても午後4時になるとアシスタントから、『今日のメニューは何にしましょう?』という電話がかかってくるので、『今日はこれを買ってきて』と指示します。夕飯のメニューは主菜と副菜を合わせて最低4品は作ります。料理をするだけでも、キッチンに2時間は立ちっぱなし。重労働なので、毎晩ワインを開けて景気づけをして、飲みながら作っています(笑)。食事をするときは、大きなテーブルがふたつあって、そこに全員が集まります。最初の頃は、赤の他人がキッチンに出入りしたり、一緒に食事をすることに抵抗があったんですけど、今は慣れましたね。4人の子どもたちも、大勢で食卓を囲むのが普通だと思っているみたい。最近は”孤食”といって、一人で食事をする人も多いようですが、うちは家族だけだと寂しいって言ってます(笑)」
桐島さんのブログで撮影風景をチェック
岩手県で行われたロケの様子が、
桐島さんのブログ(http://houseoflotus.jp)に綴られています。
[上段左] 土手に密生しているふきのとう。[上段右] 収穫したふきのとう。[中段左] 撮影の合間にロケ現場でくつろぐ桐島さん。[中段右] 待ち時間はヒロインの子ども時代を演じる篠川桃音ちゃんと遊んで。[下段左] ふきのとうを使った「ばっけ味噌」を作るお料理チーム。[下段右] 「ばっけ味噌」の完成。
四季折々の食材と素朴な料理に注目!
桐島さんも語っているように、『リトル・フォレスト』の見どころのひとつになっているのが、ヒロインが自給自足する新鮮な食材と、それを使って作る料理の数々です。夏編・秋編だけでも、甘酒、パン、グミのジャム、ウスターソース、自家製ホールトマトのパスタあけびのサブジ風、くるみご飯、岩魚の南蛮漬け、栗の渋皮煮、干し芋などの料理が登場。映画を観ている間にお腹が鳴ってしまいそう!
『リトル・フォレスト』の舞台は東北地方の山村。移ろいゆく四季の美しさを写し取るため、岩手県奥州市などで約1年間にわたる撮影を敢行、夏・秋・冬・春の4部作にまとめられています。
夏編・秋編は2014年8月30日(土)から、冬編・春編は2015年2月14日(土)からロードショー。
作品に描かれる四季に合わせて上映する新しい興業スタイルも話題の的に。
監督・脚本は、『重力ピエロ』『Laundry』の森淳一。
http://littleforest-movie.jp/
桐島かれん
profile
1964年、作家・桐島洋子さんの長女として生まれる。
’86年資生堂のイメージキャラクターに起用され、芸能活動を開始。
’89年伝説のバンド「サディスティック・ミカ・バンド」の再結成に参加。
’93年写真家の上田義彦氏と結婚し、一男三女をもうける。
2013年自身で買い付けた世界の手工芸品や雑貨、ウエアなどを扱う店「ハウス オブ ロータス」http://houseoflotus.jpをオープン。
女優、モデル、パーソナリティとしてマルチに活躍中。
取材・原文/安部由津紀 写真/松竹
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