いし しばらくぶりです。ぐうたらライターのいしまるこです。
今週からは根来先生に老けない食事について教えていただきます。
根来 しばらくぶりです、いしまるこさん。以前、体内時計は
朝の光でリセットされるとお話しましたが、覚えていますか?
いし YES! アンチエイジングホルモン講座第3回
「朝の太陽が眠りのリズムを整える」の巻でお聞きしましたね。
根来 That’s right! 体内時計は食事によっても調整されるんですよ。
いし まさに腹時計ですね!
根来 はい。朝日を浴びてから1時間以内に朝食を摂ると、
体が地球に合ったリズムで動き始めます。
いし 朝7時に起きたら8時までに朝食を摂ればいいんですね。
根来 ハーバードでは朝8時開始の教授会は普通ですが、果物やサラダ、
ヨーグルトなどひと通り準備されていて、〝ベーグルミーティング〟
と呼ばれているんですよ。
いし ステキです〜。
根来 朝8時までに朝食を食べると、自然と正午くらいにお腹がすいてきます。そして、夕方6〜7時に夕食を摂るのが理想的。
いし はやっ。
根来 というのも、夜は朝までの飢餓状態に備えて〝肥満タンパク〟
が増えるんですよ。
いし 肥満タンパク!?
根来 体内時計をコントロールする〝ビーマル1〟という時計遺伝子によって作られるタンパクなのですが、脂肪合成を促し、体を脂肪貯め込みモードにします。
いし 同じカロリーでも昼より夜食べるほうが脂肪になりやすいのは
ビーマル1のせいなのですね!
根来 あと、睡眠中は〝コルチゾール〟というホルモンが余分な脂肪を分解してくれているのですが、遅い時間に食事をすると血中に十分栄養があるため体脂肪が使われず、〝寝ながらダイエット〟の恩恵が受けられなくなります。
いし それはもったいない!!
根来 ですから遅くとも夜9時までには夕食をすませて。寝るのが遅くなりそうなときは、夕方6時までに主食を食べて、8時以降におかずを食べる分食がおすすめです。
いし 夜食にラーメンなんて厳禁ですね。
取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン