いし ごぶさたです〜。ぐうたらライターのいしまるこです。
いつのまにか秋になりましたが、みなさん、夏の疲れが出ていませんか?
今月からは、疲れをとって、なおかつキレイになれる入浴法について、
根来先生にうかがっていきますよ。
根来 おひさしぶりです、いしまるこさん。
早速ですが、お風呂はお好きですか?
いし もちのろんです。なんたって、 ひなびた温泉宿で、
温泉に入ったり出たり入ったり出たりしながら、
気が向いたら原稿を書いてのんびり暮らすのが夢なんですから!
根来 Oh、それはワンダフルですね。で、現実の生活での入浴法は?
いし えっとお、忙しいときは、寝る時間を確保するために、ちゃちゃっとシャワーで済ませたり……。
根来 シャワーを浴びるなら、夜ではなく朝ですよ。というのもシャワーの
場合、局所的になるのでお湯の温度が高くなりがちで、肌にも刺激になって、交感神経を優位にしてしまうんです。
いし なるほど〜。じゃあ、夜時間がないときはお風呂に入らなくていい?
根来 いえいえ、そうではありません。忙しいときほど交感神経が優位に
なっているので、
短時間でもいいから、夜はぬるめのお風呂に入って、
体を休息モードにする副交感神経を促したほうが、よい眠りにつながりますよ。
睡眠中に成長ホルモンなどのアンチエイジングホルモンがしっかり働き、
体の修復・再生が効率よく進みます。
いし ほほ〜ん!
●自律神経はシーソーのように働く
自律神経の状態は、交感神経と副交感神経のバランスで決まります。シーソーのように、一方が優位に働くときは、もう一方は低くなります。
日中は交感神経が優位
興奮するとき、緊張しているときなど、エネルギーを使うときに働きます。心拍数や血圧は上昇
夜は副交感神経が優位
食事や睡眠中など、エネルギーを蓄えているときは副交感神経が働きます。心拍数や血圧は下降
根来 副交感神経には血管を拡張させる働きがあるんですよ。だから夜に
副交感神経がしっかり働くと、末梢の血管まできちんと開いて、ホルモンや
栄養を乗せた血液が体の隅々まで行き渡るんです。
いし へぇ〜。
根来 ところが不規則な生活を送る現代人は、本来、副交感神経が優位になるべき夜になっても交感神経に傾きがち。心身の興奮状態が続いて不眠に陥ってしまう。そうなると、
睡眠中に細胞を修復してくれるはずのアンチエイジングホルモンも働いてくれず、疲れがたまってしまいます。
いし 耳が痛いなぁ。
根来 一般的に、男性は30代、女性は40代から副交感神経の働きが落ちていきます。
夜間に交感神経を働かせるような生活を続けていると、体はどんどんサビつき、早く老けてしまいますよ。
いし ひぃ〜。なんとしても夜に副交感神経を優位にしなくては!
根来 それには、夜、ぬるめのお風呂にゆったり浸かることですよ。
そして朝は、朝食後に熱めのシャワーを5分ほど浴びるといいですね。
交換神経が刺激され活動モードになり、頭や体がシャキッとします。
夜と朝で入浴法を変えると、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに
なり、アンチエイジングホルモンの分泌もよくなりますよ。
いし おふろで自律神経にメリハリつけて、生活にもメリハリつけちゃおう!
根来 それでは皆さん、今日も素敵な1日を!