いし こんにちは、ぐうたらライターのいしまるこです。
前回までは筋トレのお話でしたが、健康な体づくりには有酸素運動も欠かせません。今回は有酸素運動について、根来先生にお聞きしますよ。
根来 有酸素運動を行うと、持久力に関係する〝赤筋 (遅筋)〟が鍛えられるんですよ。血流がよくなり、酸素や栄養素が循環しやすくなります。
いし ふむふむ。具体的にはどんな有酸素運動がおすすめですか?
根来 手軽なのはウォーキングですね。1日7000〜8000歩歩けば、加齢による筋肉量の低下を挽回できるといわれています。しかし女性が8000歩歩くとなると、1.5時間ほどかかります。日常生活でなるべく歩くことを心がけ、不足分を有酸素トレーニングとしてのウォーキングで補うのが賢明です。
いし 8000歩と言われても検討がつかないなあ。普段、どれくらい歩いているのかしら?
根来 一般的には、日常で歩いている歩数は1日3000〜4000歩くらい。だから、毎日4000〜5000歩はプラスαで歩いてほしいんですよね。ウォーキングを20分以上すると、脂肪細胞から脂肪を分解してエネルギーとして使いはじめ、30分後には全身の脂肪が燃焼されはじめます。
いし 毎日わざわざ歩きに行くっていうのが、どうもねぇ。
根来 外出した際に、自宅のある最寄り駅やバス停のひとつ、ふたつ前で降りて歩くのでもいいんですよ。時間のない時は、5分筋トレ+15分ウォーキングでもOK。筋トレによって成長ホルモンが出ている間に、ウォーキングなどの有酸素運動をすると、脂肪がエネルギーとして使われやすく、効率よく脂肪を減らすことができます。
いし それなら続けられそうです! 歩き方のコツはありますか?
根来 リズミカルに歩くこと。1・2、1・2、とリズムをつけて歩くといいですよ。リズム運動は、脳の神経伝達物質〝セロトニン〟を活性化するんです。
いし イッチ、ニッ! イッチ、ニッ!
根来 セロトニンは〝ハッピーホルモン〟とも呼ばれていて、精神面に作用して、心を安定させる働きがあるんです。セロトニンが不足すると、うつ病の引き金になることもわかっています。
いし 確かに、ウォーキングをしたあとって、スッキリした気分になりますもんね。
根来 普段の歩行も、ただ漫然と歩くのではなくて、リズミカルに歩くことをおすすめします。また、寝つきが悪い人や眠りが浅い人など、睡眠障害がある人の場合は、昼食前の運動がおすすめ。午前中にウォーキングや筋トレなどの運動をして、昼間に交感神経が活性化させておくと、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになり、夜眠りやすくなります。
いし へぇ〜。水分補給については?
根来 運動の前後に、必ずコップ1杯の水を飲んでください。スポーツドリンクは糖分が多いので、ミネラルウォーターがいいですよ。
それでは皆さん、今日も素敵な1日を!