ボンジョルノ!こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。
夏はベランダからの照り返しが気になりますね。
今日は、夏を涼やかに過ごして頂くためのミニマムなリフォームをテーマに現在進行中の改装のヒントお届けしたいと思います。
日本でのお家リフォームは全て私が一人で作業しているため、どなたでも簡単に真似て頂けるのものばかり。使えそうなネタがあれば、ぜひトライしてみて下さい。
<窓辺を涼やかに ―照り返しを防ぐ遮熱シート―>
新しい棲み家で迎える初めての夏。6月にエアコンの取り付け工事が完了し、準備も万端!
そう思っていたのに、ベランダからの照り返しが気になってきました。夏の太陽は強烈で、窓辺に近づくとモワァっとした熱気を感じます。
でも外から差し込む自然光はできるだけ沢山取り込みたい!
ただ、この熱気は何とかしなくては。
近くには小さな森が幾つも点在する自然環境だけに、視界を遮らず、できればクーラーも最低限にして体への負担を軽くしたい。
そんなワガママな希望を持ちながら辿り着いたのが、ホームセンターで見つけた遮熱シートでした。
素人でもキレイに貼れるのか?心配でしたが、気泡が入れば入ったで揺らぎ文様にも見え、意外と見栄えの良いことがわかりました。
写真は、色味の違いや光の入り具合を比べるため、カーテンを挟んで左側にシルバーの遮熱シート、右側にスモークの遮熱シートを貼っています。
遮熱シートは、アサヒペンをはじめ様々なメーカーから市販品が出ています。
日差しをカットし(UVカット率は商品により約60%~98%と様々)、室内の気温上昇を抑えてくれるだけでなく、日中は外からの視線を遮り、室内のプライバシーを保護してくれます。
また気候変動によって、ここ数年のうちに日本でも珍しくなくなってきている竜巻や突風といった自然災害にあったときなど、ガラスが飛び散るリスクを防いでくれるというメリットもあるようです。
<たて長の視覚効果で空間を生かす ―天井高カーテン―>
さて、大きな掃き出しサッシの下半分に遮熱シートを貼った後の話。
夏に限らず、外からの視線はさえぎりながらも、室内は明るい自然光で満たしたい。こんな時一番手っ取り早いのがレースのカーテンですが、既存の窓辺に付けられていたのは窓枠ぴったりに取付けられた2連のカーテンレールでした。
ヨーロッパ仕様の風通しの良いリビングを日本の住宅で再現するために、天井に近い、できるだけ高い位置でカーテンを取り付けること。この作業は、エアコンの取り付け工事が完了してからでないと手が付けられなかったため、本当に念願の位置決めでした。
たて長の視覚効果で、空間のひろがりを生かす――。カーテンレールの位置をちょっと変えるだけで、リビングのイメージは大きく変わります。
また、カーテンの色目や生地、吊り下げスタイルを少し変えると、さらにお部屋のテイストが大きく変わります。
<インテリアとしての窓 ―要らないものは視界から消す―>
今回のリフォームの目的は、仕事の打ち合わせやサロンとして使っているリビングゾーンを涼やかな窓辺にリフォームすることでした。
ベランダに面した部分は遮熱シートで解決し、カーテン高を調整することで空間に広がりを持たせることができましたが、最後に1つ課題がありました。
西向きの出窓と、窓枠ぴったりに取付けられたカーテンレールです。
リビングのソファからは夕焼けの空が綺麗に見えるため、今回のリフォームでは、窓そのものをインテリアにして不要なものを排除することに決めました。
リビングに使っているカーテンと同じ生地を使って、スクリーンタイプのカーテンを自作することで窓周りがすっきりしました。
<リフォームはマイナス思考ですっきり>
家のリフォームやリノベーションは、本腰を入れると時間も費用も莫大になってしまいます。
夏や冬といった季節がはっきりとした時期のリフォームや模様替えは、女性一人ででも可能な範囲に限定すること。
そして不要なものを捨てるマイナス思考で計画を立てること。
この2つの軸でリフォームすると、手軽に涼やかな空間を作ることができます。
日本の夏は気温だけでなく、湿度が高く不快指数も上がりがちです。
窓辺をすっきり断捨離することで、楽しいお家時間が過ごせると良いですね。