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痩せたいときの賢い野菜の食べかたは?

痩せたいときの賢い野菜の食べかたは?

 

薄着の季節。ボディラインが気になり始める頃です。
肉や魚を使わない植物性100%の料理を提案していて、私自身がベジタリアン。そうお伝えすると、「太る心配がなくていいですね」と言っていただくことがあるのですが……。
いえいえいえ! いくら植物性100%の食事でも、食べ過ぎれば確実に太るのです。
たとえばごはん。適量ならいいでしょうが、私は大のごはん党なので、炊きたてごはんと焼き海苔さえあればいくらでも食べられますが、ご存じの通り、炭水化物のとりすぎは太る原因です。
また、ベジタリアンの食事では、精進揚げや野菜のフライなど、揚げものがメインディッシュになることも多いですが、揚げものが続くとダイレクトに体重、体型に響きます。

「野菜を食べて元気に、キレイになりましょう!」なんて言っている私が、ふっくらしすぎてしまうのは大問題。といって、根が食いしん坊なものだから、ガマンガマンのダイエットはしたくないのです。

 

だから私がダイエットするときは、できるだけラクな方法で。高校生の頃から20年、いいえ30年( !?)模索し、「これは!」と思う方法をいくつか見つけましたので、ご紹介しますね。
まず、「体重増加をどうにかしなきゃ」というときは、植物性100%のなかでも太る材料になりやすい、炭水化物やこってりした料理を控えめにすること。その代わりに太る材料になりにくい、生野菜や葉野菜、根菜、きのこなどの料理をしっかり目にとります。
カンタンなのはたっぷりのサラダ。それだけでは寒々しい気もするので火を通した野菜料理や汁ものを組み合わせます。野菜スープなどは、それだけでかなりお腹にたまってほかのものの食べ過ぎを防ぎ、さらにつくりおきもできるからいわゆるスープダイエットもお気に入りの方法です。私の本、『デトックス・ベジスープ』を試した方から痩せたという報告もたくさんいただき、嬉しいかぎりです。

 

ただ、外食がちな人、じっくり料理をする時間のない人には、「野菜をたくさん食べて痩せましょう」といっても、実行がなかなか難しいのかもしれません。
そんな人でもカンタンにできるダイエット法が、実はあるのです。それは野菜を食べる順番を工夫すること。
ずいぶん昔、15年くらい前にある方から「生野菜を最初にとると痩せる」と教えていただいて以来、サラダや大根おろし、冷やしトマトを最初に食べるなど、なんとなく教えを守っていたのですが……。

ローフードが流行り初めて、アレコレ調べてみたら、食事の最初に生野菜をとると野菜の食物酵素がとれるから、その後食べたものの代謝がよくなって痩せやすくなるというではありませんか。

 

さらにここ数年は糖質オフダイエットが大人気。気になってその内容を勉強していたら、野菜に豊富な食物繊維は糖質や脂質の吸収をゆるやかにし、太りにくくする効果があるとか! 食物繊維をたっぷりとるなら、生野菜より茹でたり炒めてカサが減った温野菜がいちばんです。
その食物繊維に水分が加わるとお腹の中で膨らみ、満腹感が生まれるから食べ過ぎを自然に防ぐこともできます。

 

生野菜、温野菜、そして水分をたっぷりふくんだスープや汁もの。
「その3つを順番に食べたらどうかしら」と数年前から試しているのですが、これがいいのです! なんといってもお腹もしっかり落ち着くし、たとえその後ほかのものを食べたとしても、代謝があがっているうえ、太る材料を吸収しにくい状態になっているのだから安心です。
外食がちな人でも実行は簡単。たとえば定食なら添えてあるサラダや大根おろし、浅漬けなどを1番目に食べ、おひたしやメインに添えられた野菜ソテーなどを2番目に、それからカップのスープやみそ汁を3番目に飲んでから、メインやごはんに行けばいいのだから難しいことはありません。
コンビニでもできますよ。サラダがないコンビニはありませんし、おひたし、胡麻和え、野菜の煮ものなどもたいていあるはずです。汁ものは、流行りの1/2日分の野菜がとれるスープなどでもいいし、カップのみそ汁でも十分です。
居酒屋なら1に冷やしトマト、2に野菜の串焼き、3の汁ものがわりに寄せ鍋やキムチ鍋など、なべ物を選ぶのもいい方法です。
プチトマト
ちょっとでも料理できる時間のある時なら、たとえば1番はプチトマト。そのまま食べてもいいですし、塩昆布やにんにく、酢、醤油、ごま油であえて味を馴染ませるだけのマリネなどを常備しておくと助かります。
酒蒸し
2番目の温野菜は手軽なところで野菜炒めなどでもいいですし、繊維をとるのが目的だから野菜ときのこをあわせた料理でも。写真は薄切りのだいこんにたっぷりえのきをのせ、酒と塩を振って短時間蒸しただけの簡単なおかず。きのこと蒸すと、青菜でも根菜でも味がグッと深まるし、短時間でおいしく仕上がるから最高です。
スープ
汁ものはみそ汁でもすまし汁でも、具だくさんスープでも何でもいいのですが、お手軽なのは、市販のトマトジュースや野菜ジュースで野菜を煮、味付けするだけの即席スープ。酸味が気になる時は味噌で味付けるとまろやかに仕上がりますよ。

今回紹介した3ステップで野菜を食べるメソッドは、新刊の『野菜食べ順ダイエット』でも紹介したので、よかったら書店でチェックなさってくださいね。
 

庄司いずみ

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