上質な酢のパワーで、料理の味をランクアップ!
こんにちは、北村美香です。
梅雨明けが待ち遠しいこの時期、蒸し暑い日が多く、キッチンに立つのが億劫ですね。
こういうときは、食材を生でいただく、もしくはさっとゆでる、グリルする、炒めるなど、短時間で作れる料理ばかりしています。しかも、調味料をかけるだけ、あえるだけと、凝ったことはほとんどしません。
そんなシンプル料理をおいしく仕上げる秘訣は「旬の新鮮な食材とおいしい調味料を揃えること」に尽きます。調味料に関して伝えたいことはたくさんありますが、今回は、夏にさっぱり、酢のお話です。
料理に酢を使えば、さっぱりして、サラリといただけます。また、食欲増進、高血圧の予防や血液サラサラ効果、疲労回復など酢の効能はたくさん。しかも、肌を再生させるアミノ酸効果で、すべすべお肌に。抗酸化物質のビタミンCやEを体内に運んで、体が酸化するのを防いでくれるので、アンチエイジングの救世主ともいえるでしょう。
料理に使えば、肉や魚などのたんぱく質はやわらかくなり、塩味をまろやかにしてくれます。殺菌作用も見逃せませんね。
最近、塩やオリーブオイルに気を遣う人が増えてきましたが、酢にこだわる人はまだまだ少ないようです。あるワインビネガーとの出合いは、目からうろこでした。いつものサラダが、ぐんとおいしくなったのです。我ながら、サラダ名人になったかと思ったほど。名前は「チェーザレ」。イタリア・ピエモンテ州ランゲ産のバローロ、グリニョリーノ、モスカートなどの銘醸ワインをオーク樽で発酵熟成させたもの。フィルター処理や熱処理をしていないため、瓶内で酵母が生きています。キリリとした酸味とふくよかな深みのある味わいが、食材の味を際立たせます。
チェーザレ 右が「モスカート」左が「グリニョリーノ」。ネットで購入可。
最近、とても気に入っているのが「シトロン・ビネガー」です。フランス・ボジョレーの生産者が、カラマンシーという南国の柑橘とブランデーを発酵させて造っています。ほんのり甘やかな風味は、にんじんサラダに、魚介のマリネに。いちごなどのフルーツにかけても、炭酸で割っても。
シトロン・ビネガー 「マルシェエモンズ」 http://aimons-net.com/
この他に、基本の酢として、米酢、黒酢、バルサミコ酢があれば充分です。
古来、酢は酒から造られています。漢字の「酢」と「酒」が同じ酉へんをもつこと、フランス語の酢「Vinaigre」は、vin(ワイン)+aigre(酸っぱい)に由来していることからも、よくわかります。選ぶときは、きちんと造られたものを選びましょう。米酢なら、米麹をアルコール発酵させて酒を造り、酢酸菌を加えて発酵させる、伝統の手法で造られたものがおすすめ。ネットなどで、醸造元のこだわりを調べて購入しています。
米酢のおすすめは、こちらです。
飯尾醸造http://www.iio-jozo.co.jp/
丸正酢醸造元http://www.marusho-vinegar.jp/
上質の酢は、必ず料理の味をランクアップしてくれます。ぜひ、そのパワーを感じてください。