冷えとり名人が指南/食べもの編①「水毒」が冷え症を招く

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田中美津さん

1943年生まれ。鍼灸師。1970年代初頭、日本のウーマン・リブ運動を主導。4年半のメキシコでの生活を経て、1982年より鍼灸治療院「れらはるせ」を開設。
『自分で治す冷え症』(マガジンハウス)『いのちの女たちへ とり乱しウーマン・リブ論』(パンドラ)など著書多数

冷え症の人ほど、冷やすものを食べたがる!

 

 

冷房過剰な現代では冬より夏のほうが冷えは深刻です。35年のキャリアを持つ鍼灸師で、冷えとり名人の田中美津さんが、"明るく養生、元気に不摂生"をモットーに、体も心もラクになる"好い加減"な夏冷え養生法を伝授します。

 

今回は、体を冷やす食べものによって起こる“水毒”という状態について、その原因と対策などをご紹介します。

 

 

「冷房の中、薄着で冷たいものを飲んだり食べたりすると、胃腸が冷えて消化能力が落ちます。するといっそう腎もパワーダウンして、体内の水を上に持っていけず、下半身や皮膚の内側に水が滞ってしまう。これが"水毒"という状態です」

 

多雨多湿の日本に住んでいると、過剰に水気をとらなくても、体に水が停滞して、水毒から冷え症になる人が多いと美津さんは指摘します。

 

「そもそも冷房の中にいるのに、さらに冷たいものを求めるのは、体のセンサー機能が乱れている証拠。
体ってね、調子が悪くなると、より体に悪いものを欲しがるところがあるのよ。例えば、冷え症で胃下垂ぎみの人に限って、生野菜とか果物とか、甘いものとか、体を冷やすものを好んで食べたがるんです」

 

まずはひと夏、体を冷やす食べものを避けてみて。体を冷やす陰性の食材も、熱を加えたりしょうがなど体を温める陽性の薬味を加えたりして、調理法で陰を陽にする工夫を。

 

「冷やさない食べ方を心がけていると心身ともに上向きになるから、脳がそれをいいこととしてインプットします。すると自然に冷たいものに苦手意識を持つようになるの」

 

つい盛り上がって生ビールが進んで、翌日気持ち悪くなったら…?

 

「きちんと冷えに反応してくれた体に感謝して、また立て直せばいい。過ちのない人生なんてつまんないわ。失敗を繰り返して、知っていくものですもの、体って」

 

 

 

水毒をとる

●苦い食べもの●

 

ゴーヤー、セロリ、ピーマン、 パセリ、しそ、 グレープフルーツなど

苦い味のする食べものは、体内にたまった余分な水分や老廃物を取り去り、神経を鎮静させる作用があるといわれています。熱を冷まして炎症を抑える作用もあり、過食すると胃腸が冷えるのでほどほどに。

 

 

 

腎を養う

●黒い食べもの&ねばねば食品 ●

 

【黒い食べもの】

玄米、無漂白パン、ごま、 黒豆、小豆、ごぼう、れんこん、 ひじき、わかめなど

【ねばねば食品】

納豆、山いも、オクラなど

黒い色の食材は腎の薬。生命力を増やしてくれるので、薬膳の食材としても活躍します。ねばねば食品も腎を高めます。山いもの皮を乾燥させたものは〝山薬(さんやく)〞という名の生薬として、滋養強壮や泌尿器系の不調を整える漢方薬にも用いられています。

 

 

 

次回は、食べもの編②冷やさない食べ方5原則についてご紹介します。

 

 

イラスト/しおたまこ 構成・原文/石丸久美子

 

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