四十肩・五十肩を体験した読者が回復に向けてしたことは? 4人のリアルな声を聞きました。
筋膜リリースとテーピングで痛み緩和
木村華子さん(55歳・会社員)
整形外科併設の理学療法士によるリハビリで効果を感じなかったので整骨院へ。
筋膜を緩める施術と、キネシオロジーテープが痛みの緩和や動きのサポートに効果的でした。結局、完治まで1年3カ月かかりました。
整骨院は保険がきかないので、1回6000円くらいかかりましたが、その価値は十分あったと満足しています。
自宅での地道なストレッチが大事!
村上はづきさん(48歳・花屋&カフェ経営)
花屋で前かがみの姿勢が多いことで、半年前に四十肩・五十肩を発症。
整形外科の理学療法の施設に週1で通い、リハビリ。行けないときは、教わったストレッチを自宅で行いました。
最初は痛みをかばって動かさないようにしていたので、肩関節が固まり、10度くらいまでしか腕が上がりませんでしたが、徐々に回復。地道な努力が必要です。
整骨院で筋肉を緩め、痛みには鍼治療を
松本和美さん(64歳・介護施設調理補助)
四十肩・五十肩は40代、50代、60代と合わせて4回やっています。
今までの経験から、整形外科での治療には期待できないと思ったので、いずれもクリニックにはかからず、週に1度、整骨院に通い、硬くなっている部分をもみほぐしてもらいました。
痛みがひどいときは鍼治療を。肩、首、腕、肩甲骨まわりに打つと、回復が早くなる実感がありました。
肩以外にも腰痛や膝痛もあるので、整骨院も鍼灸院も数年来通っている“かかりつけ”です。信頼しているので、治療には満足でした。
腕のコンディショニングとホットヨガが効きました
北村佳子さん(52歳・心理カウンセラー)
整形外科を受診して、四十肩・五十肩と診断され、痛み止めの貼り薬と電気治療を行いました。でも、数時間は軽減するものの、すぐに元通りに。その後に行った鍼灸院では、無理やり動かされてかえって悪化してしまいました。
四十肩・五十肩は肩が上がらないだけだと思っていたのですが、寝ていても痛むのがつらかったです。
結局、効いたのは、肩につながる腕のマッサージと運動によるコンディショニング、そしてホットヨガで肩を温めながら少しずつ動かすことでした。
続けるうちに、徐々に痛みが軽減して、肩の可動域も回復。四十肩・五十肩は勝手に治る…と言われているように、ちょっとしたサポートが必要なだけかもしれませんね。
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/山村浩子