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「緑内障」は日本人の失明原因の第1位。早期発見・治療が肝心/40~50代に多い目のトラブル

日本人の失明原因の第1位「緑内障」は、加齢とともに誰にでも起こる可能性のある病気です。眼科医の梶田雅義先生に解説していただきます。

 

放っておくと失明に至るから、早期発見・早期治療が肝心
緑内障
日本人には正常眼圧緑内障が多い

「視神経に異常が起き、視野がしだいに欠ける病気。日本人の失明原因の第1位で、加齢とともに増え、40歳以上の18人に1人は緑内障というデータも。

 

何らかの理由で眼圧が高くなり、網膜から脳へ視覚情報を伝える視神経乳頭が圧迫されて障害を起こし発症します。日本人は、眼圧は正常なのに視神経が損傷を受けて発症する正常眼圧緑内障が多い傾向が。

 

緑内障で片方の目の視野が欠けても、一方の目が補うため自覚しにくいので注意。進行したら戻らず、放置すると失明に至るので、早期発見・早期治療が重要です」(梶田雅義先生)

緑内障

眼圧は毛様体で作られる房水が循環することで一定に保たれますが、何らかの理由で房水の排水溝が詰まると眼圧が上がり、視神経乳頭が圧迫され障害が発生

 

こんな人がなりやすい

●加齢とともに誰でもなり得る。家族に緑内障罹患者がいる人、強度近視の人などはなりやすい傾向がある

 

治療法
点眼薬で進行を抑える治療が中心

「緑内障は、症状を回復させる治療法はないので、眼圧を下げる点眼薬を用いて進行を遅らせます(正常眼圧緑内障の場合も同様)。

 

それで効果が見られない場合は、眼圧をコントロールする手術をすることも。健康診断などの眼底検査で『視神経乳頭陥凹拡大』と書かれたら緑内障の疑いがあるということ。放置せず早急に眼科へ」

 

 

お話を伺ったのは

梶田雅義さん 梶田眼科院長

梶田雅義さん
Masayoshi Kajita

梶田眼科院長。1976年山形大学工学部電子工学科卒業、’83年福島県立医科大学卒業。同大学眼科学講師、カリフォルニア大学バークレー校研究員、福島県立医科大学非常勤講師、東京医科歯科大学医学部臨床教授などを経て現職。The Best Doctors in Japanの受賞も多数

 

 

イラスト/中村久美 構成・原文/和田美穂

 

 

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