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乳がんサバイバーが人生はじめて睡眠導入剤のお世話になったわけ

hijiri

hijiri

都内在住の50代会社員。2019年5月に乳がんと診断される。仕事を続けながら同年10月までに3回にわたる手術を経て、2020年1月に放射線治療が終了。現在は、10年間にわたるホルモン療法薬の服薬を継続、年に一度の検診で経過観察中。放射線治療中も継続したランニングの趣味が高じて、ランニングアドバイザー、スポーツ医学検定2級、ナヴィゲーションスキル ゴールドレベル等の資格を持つ。「琉球茶道ぶくぶく茶」東京分室主催。元おでかけ女史組メンバー。

 

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ここ数週間で、急に寒くなりましたね。

まさに秋はどこへ行ったという感じですが、特に今年の夏は暑く長かったのでそう思うのかもしれません。

 

早いもので乳がんが見つかってから約3年。手術後、私はエストロゲンを抑制するタイプのタモキシフェンという薬を毎日服用していますが、この暑さのせいで、結構つらい日々を過ごしていました。

最初はまあ体の慣れだろうと思っていたのですが、これがどんどんひどくなり、眠りが浅い、室温を25度にして就寝しても汗だくで目が覚める、一度目が覚めたらなかなか寝られないというような症状と毎日格闘するはめになってしまいました。

 

私の場合、特にのぼせ症状が強く出がちで、夏でなくても室温を運動部の男の子並みの温度にしていても暑い、ということがよくあります。そんな症状への対抗策として普段はランニングでドバっと汗をかくなどでしのいでいるのですが、今回はその手もあまり効かず、さらに仕事などいろいろなストレスも重なり、体は疲れているのに眠れないという状態が続いて困っていました。

 

年にだいたい二回、マンモグラフィや血液検査など乳がん再発防止のために通っている主治医に相談してみたところ、漢方薬と睡眠導入剤の使用を勧められたのです。

 

睡眠の質が劇的に改善

 

結論からいえば、睡眠導入剤を使用するようになって眠れない悩みからは解放されました。

 

また、睡眠の質もすぐに改善しました。

以前書いた記事でご紹介したように、私は常にスマートウォッチを装着してあれこれデータをとっているのですが、薬を処方される前にはほぼなかったレム睡眠がしっかりとれるようになり、スコアも爆上がりしたのがわかりました。

正直、睡眠時間は同じ程度なのにここまで質が変わるものか、と驚いたくらいです。

 

デメリットは、口の中に苦みが続くこと、のどが渇きやすいこと、そして少し寝覚めが悪いことでしょうか。

イメージ的には深酒をして寝たときの寝覚めに近いかもしれません。

そういう意味では、人工的な眠りでしかないことは理解していますが、それでも”眠れない”という悩みがなくなるだけでもここまで気持ちが楽になるものか、と実感しました。

hijiriさん 朝

 

うまく使って生活の質をあげるのもよいのかも

 

年代もあるのかもしれませんが、なんとなく「睡眠薬(睡眠導入剤)」と聞くと、ドラマや映画などで見る「怖い」とか「危ない」などというイメージを持ってしまっていました。

実際に、睡眠導入剤にも脳のどこに効くかで種類があるようで、超短時間型とか長時間型とかそれぞれ特徴があるようです。やっぱり副作用は怖いですから、私も通常量の半分にしたり、飲酒する日は飲まないようにするなど気を付けていますが、それでも「なにかあればこれがある」と思えるのは大きいと感じています。

 

少し前に、ヤクルト1000が睡眠の質の改善に役立つと話題になり、品切れになったりしていましたね。半信半疑で試した知人も本当に熟睡できるようになったと驚いていました。

今は、医者の処方がなくてもドラッグストアなどで購入できる睡眠改善薬もいろいろあるようです。

私もある程度落ち着いたら、薬だけでなくそういうものも試して自分にあった長く続けられるものを見つけたいと思っています。

hijiriさん 睡眠グッズ

なにもかも薬に頼るのはよくないと思いますが、私のように治療の一環だったり、メンタルの落ち込みで眠れない経験はどなたにもあると思います。

特にこれからは年齢もあって、眠りが浅くなってしまうこともあるそうですから、そんな時自分にあったものをうまく使えたら、睡眠や生活の質を上げることができるのかもしれませんね。

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