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『ちつのトリセツ』著者直伝、基本の腟ケア「オイルパックと会陰マッサージ」

腟の乾燥・萎縮を、セルフケアで取り戻して!

 

今日からできる、基本の腟ケア

 

本場のアーユルヴェーダを日本人にも取り入れやすいようアレンジしたオイルケアなら、早い人は1週間で効果を実感できます。

 

今回は、膣を弾力のある状態に戻すのに効果的な「オイルパック」と、アラフィフ女性におすすめの「会陰マッサージ」をご紹介します。

 

 

 

ジーンズや自転車のサドルが痛くない! 外陰部のオイルパック

 

ジーンズが食い込んだり、自転車のサドルが当たって痛いのは、腟の乾燥のせいかも。腟を弾力のある状態に戻すのに、いちばん簡単にできるのがこのオイルパックです。

 

入浴後の清潔な外陰部に温めたオイルをたっぷりしみ込ませたコットンを、生理用ナプキンのように当てるだけ。上から4~5枚ティッシュを重ねてショーツをはいて、 10 分間当てればOK。はずしてもかまいませんが、そのまま休めば、ひと晩中オイルの保湿効果と保温効果が持続し、熟睡できます。体の中から温まるぬくもり効果は、靴下をはくよりずっと強力です。

 

清潔な医療用のコットン7~8㎝角のものを用意し、湯せんして温めたオイルをたっぷり含ませます。湯せんできない場合は、両手のひらに挟んで温めてもOK。当てたときにひやっとしない温度を目安に

 

 

アラフィフ女性にこそおすすめ!会陰マッサージ

 

妊産婦専用と思われている会陰マッサージ。実は外性器と肛門の間、会陰まわりのマッサージは腟の潤いが低下するアラフィフ女性にも必須。マッサージで血流を促すと腟が柔らかく潤い、骨盤底筋もしなやかになり、尿もれや便秘などのトラブルを回避することにつながるから。

 

オイルケア入浴後の温まっている状態で行うのがおすすめ。手にオイルをたっぷりとり、外性器全体に馴染ませたら、 各部位をゆっくりマッサージ。次に腟にオイルを塗った指を入れ内部をプッシュ。痛みを感じたら無理はしないで。毎日続けることで腟は柔軟性を取り戻します。

 

まず、リラックスできる場所で行うことが大前提。女性器を傷つけないよう爪は短く切っておくこと。外性器はイラストにあるように指で大陰唇、小陰唇、会陰を矢印の方向にマッサージ。もし、痛みや違和感がある場合は、無理はせず外性器にオイルを塗るだけにします

 

『ちつのトリセツ』著者の原田純さんに聞く【腟ケア体当たりレポート】

 

監修者として、助産師のたつのゆりこさんが加わった『ちつのトリセツ』の著者、原田さん(OurAgeにインタビュー記事あり)に率直な感想を伺いました。

 

「腟ケアを知ったのは、アーユルヴェーダの料理本を手がけたとき。オイルケアに興味を持ち、効果を検証するために実際にやってくれる人を募ったのですが集まらず、仕方なく自分でトライしたという、なんとも消極的な理由でした。

ところが、やってみると肩コリ、腰痛、便秘など、腟以外の不調まで次々解消。すべて腟の乾燥が原因だったとわかり、まさに目からウロコの経験をしました。

腟ケアで得た一番の収穫は、人生に前向きになれたこと。本には私の悪戦苦闘ぶりも正直に書いたので、ぜひ、読んでみてください」

 

 

『ちつのトリセツ』 (径書房¥1,400)は昨年Amazonでベストセラー第1位を獲得。体当たりレポが読者の共感を呼びました

 

 

 

 

 

イラスト/内藤しなこ 取材・原文/佐野美穂

 

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