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手があたたかいと太りやすい?! 対処法編「火照ったら、冷え対策!」

樫出恒代

樫出恒代

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。
美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)
OurAgeインタビュー「信じていなかった漢方の力に救われて、この道を究め続ける薬剤師」はこちら

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暑くも寒くもなく

空高く

トンボもとんでて

 

あ〜って、深く息をする

そんな秋の日

満喫していますか?

 

樫出さん 写真1

さぁ、前回の「手があたたかいと、太りやすい?!」続編対処法いってみましょう

みなさま、いかがでしたか?

実際にお腹に手をあててみて

あたたかく、氣もちよく感じましたか?

 

 

 

手が温かい、だから私は冷え症じゃないと思っていた。

でも、末端にいった血液がちゃんともどっていかないお腹・内臓冷えだった。

だから、大切な内臓を守ろうとして贅肉がつき、太りやすくなる。

 

 

 

思い当たるなぁ、、

という方が多くいらしたみたいです。

 

 

このタイプの対処法のいちばんは

「氣づく」ことです。

 

 

 

手のひらがあたたかくて、お腹に当てると

あ〜氣持ちいい、

そう、こんなにお腹が冷えていたんだ、って

「氣づく」

 

 

足の裏がほてっていたのは、

暑がりだからではなく、実は末端にいった血液が戻らず、

血流が悪くなる冷え症だったと「氣づく」

 

いままで、氣づいてなかった

「冷えに氣づくこと」

 

そこから冷えとり生活が始まります。

冷えは万病のもと

と、漢方ではいいます。

やせたい人も、ぐっすり眠りたい人も

ストレスを解消したい人も

もちろん、更年期障害で悩んでいる人も

冷えがあるとなかなか治らない。

 

 

更年期に多いこのタイプの冷え症

ほかにこんなこと、ありませんか?

 

 

○突然、ほてって汗をかくことがある

○汗は上半身に多い

○喉がかわく

○お腹がゆるくなる、あるいは便秘しやすい

○動悸がする

○頭痛もち

○ぐっすり眠れない、途中で目がさめる

○イライラしやすい

○不安になりやすい

○焦燥感におそわれる

 

 

 

 

この症状も実はすべて

「冷え」とつながっているのです。

 

 

 

冷えとは、ただ単に手や足が冷たい、お腹や腰が冷たい、という感覚的なことだけではなく、

その皮膚の下にながれている血流が障害をおこしているということ。

血液は常に全身をさらさら流れ、細胞に酸素や栄養分を運び、代謝し生命維持してくれます。

血流がうまく流れないのは、栄養分を運べないだけでなく、代謝も進まないため、体温も下がり、ますます血流障害をおこす悪循環に陥ります。

 

 

 

血の流れが悪ければ

氣の流れも滞り

水の流れも滞り

また、血も滞る

 

 

滞りっぱなしの

人生になっちゃいます。。

 

 

でも、

いままで、

冷え症じゃないと思ってたから、

冷たいものばかり飲んだり

食べたりしてました、という方

 

そうですよね、それは仕方ないです

氣づかなかったんだから。

 

では、今日から始めましょう!

〈すぐにできる対処法〉

 

① わたしって《冷え》ていたんだ!

と氣づく

 

お腹、太もも、腰、足のうら、足首なども

触ってみてください。

特に足の裏は熱いけど足首が冷たい人は腰痛に注意してください。ひざが冷たい人も冷えがすすんでる可能性高。

 

 

 

② 火照ったらあたためる

《半身浴・足湯をする》

 

足裏が火照っていても、ぬるめのお湯(足湯)に入っていると火照りはなくなります。

 

下半身(第二の心臓・ポンプといわれるふくらはぎを中心に)を温めることで、

心臓に血液がもどりやすくなり、上半身に滞っていた血が流れるので、ほてりがなくなるのです。

くわえて下半身を温めて、体温の高い上半身と冷える下半身の温度差をなくすことで

副交感神経が優位になり、心身がゆるみ全身の血流が改善されます。

 

足裏が熱くて、布団から足を出してしまう方は、寝る前にぜひやってみてください。

冷やしては逆効果ですよ。

下半身の冷えが、上半身のほてりをつくります。

半身浴で下半身をしっかりあたためること。

湯船に長く浸かれない方は足湯でもOK。

 

 

③ 深い鼻呼吸で氣と血を流しあたためる

鼻だけで呼吸をする。

丹田(へそから指4本下のツボ・エネルギーが集まる場所で身体の中心)を意識しながら、

ゆっくり吸って、吐いてを繰り返すことで、上に上がった氣が下がり、落ち着いてくる。

氣と一緒に血も流れ、身体がほんわり温まる。

 

 

 

④ 食事前のビールはやめよう

《冷たいものは摂らないように》

 

 

樫出さん 写真2

 

秋冬でも冷たいビール、フラペチーノ?

氷いりの飲み物、ペットボトルの緑茶やお水などお腹に直接たまり、冷えにつながりま す。とりすぎるとお腹ぽっこり一直線。のどがかわいて仕方ない、という方は、喉ではなく口の渇きの場合が多いので、ひと口飲んだら口の中でゆっくり味わってごくんと飲み込むように。

 

 

 

⑤ 身体の中から温めよう

《身体をあたためる食材を選ぼう》

s_写真3

 

根菜類・玉ねぎ・長ネギやエビ・羊の肉

(お肉の中でいちばん温めるといわれてます)

みそ・しょうゆなど、

色の濃いもの、硬いものを選ぶ

 

 

樫出さん 写真4

 

身体を冷やすと言われているもの

 

夏に採れる野菜・トマト・きゅうりなど

南国でできるパイナップル・バナナ

柿・ぶどうなど、精製されているパンや甘いケーキなどは避けるように。

白いもの、柔らかいものは冷やします。

 

 

⑥ 湯たんぽでいつもあったかに

 

お仕事をしてらっしゃる方は、湯たんぽを、

座っている時、太ももの上、お腹あたりに乗せておいたり、足元に置いたりして、常日頃から冷え防止を。

おやすみになる時もぜひ。

あったかくて氣もちいい、という感覚を大事にする。氣もちいいことは続きます。

 

⑦ あったか漢方茶をとりいれてみる

なつめ・生姜・みかんの皮・シナモンなどをブレンドした温める漢方茶にハッカをプラスして。

お腹は温め、頭はすっきり。

このブレンドは特に更年期のホットフラッシュによいです。

樫出さん 写真5 はっか茶

Kaon茶ハッカブレンド

 

まずは、できることから

意識してやってみてください。

 

 

そして、少しづつでもいいから続けること。

身体はちゃんとこたえてくれます。

 

 

もちろん、漢方薬も効果抜群ですよ!

 

 

こちらはお一人おひとり

違いますので、ご相談くださいませ。

 

 

注意

漢方薬はひとりひとりのタイプによって違いますので

漢方薬剤師や漢方アドバイザーにご相談ください。

 

 

漢方カウンセリングルームKaon

http://kampokaon.com/

 

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