前々回にご案内した12月3日(土)午後の聖路加での講演は、おかげさまで100名以上のお申し込みをいただきました。ありがとうございます。
Our Ageも取材に来てくださる事になりました。本当に感謝です。
でももっと多くの方に聞いていただければ嬉しく思います。
今回お話をしてくださる聖路加国際病院リエゾンセンター長の保坂隆先生は乳がんだけではなく全ての癌の心のケアの専門家です。「精神腫瘍科医」は日本にはまだとても少ない存在です。
病気は治療自体も大切ですが、病気を受け入れ、前向きに生きるための心のあり方がとても重要です。
それは自身の気質や能力だけでなく専門的な科学的なアプローチが必要なのです。
保坂先生は長年精神科医として活躍された後、6年前に聖路加で精神腫瘍科医として新たなキャリアをスタートされました。
「いままでの経験を役に立てよう、と自信満々でいったら、全くダメでした!完全に一から勉強し直しましたよ」
と私の初めてのカウンセリングで教えてくださいました。
「匠子さん、精神科医は『死にたい、死にたい』と言っている患者さんをいかに生かすかが仕事ですが、精神腫瘍科医は『生きたい、生きたい』といっている癌患者さんに時には「死をも受け入れてもらう」ことが仕事です。両者は立ち位置が全く違うのです。精神腫瘍科医自身がきちんとした死生観をもっていないと患者さんとしっかり向き合えないのです。」
(ご自分の死生観を確立するために高野山大学大学院でマスターもとっていらっしゃいます)
私はこの言葉にとっても納得し、患者に対してこのスタンスを持っている先生を心から信頼出来ると思い、カウンセリングを続け、元気になりました。
人間が死に直面した時の姿をたくさん見てこられたからこそ、見いだせる優しい視点がそこにはあります。
精神腫瘍科について知る機会、増してや触れる機会はなかなかないと思います。
癌経験があるなしに関わらず、男女に関わらず、素晴らしいチャンスだと確信しますので是非ともご参加くださいませ。
会場でOur Ageの読者の方にお目にかかれますことを楽しみにしております。
お申し込み kirei.peatix.com