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閉経後、守るべきこと、捨てることー真実のアンチエイジング

吉川千明

吉川千明

1959年生まれ

美容家、オーガニックスペシャリスト

自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、スパ、漢方、食にいたるまで、ナチュラルで美しいライフスタイルを提案

オーガニックビューティの第一人者として知られる

 

OurAgeインタビュー「美容の世界をあらゆる角度から学び、最高の知識で女性を救いたい」はこちら

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閉経後10年近くになると、揺れていた更年期が懐かしいくらい。

当時置かれていた環境も相まって、40代、50代の前半と、大変な更年期だったけれど、

60歳を過ぎた今、大好きな友人が倒れたり、長年の知り合いが大きな病気に罹るのを見ることが増えてきて、

改めて健康の大切さを感じます。

「どうして?あなたが?」と残念で、残念で、仕方がありません。

 

私は美容の専門家です。化粧品選びも大切で、大好きな大事な仕事でありますが、

若さと美しさを保つ基本は、体の中から。

毎日の、寝て、食べて、起きて、動いて、口にする言葉や感情が、

どんなに大切で、体に影響を与えるかを実感しています。

今、健康でいられることに感謝して、

この1年、これだけは守ろうと決めたことを書き出してみました。

吉川千明真実のアンチエイジング、妹とツーショット

写真は、7歳違いの妹と。女性は7つごとに年をとるというけれど、丁度一節違い。

 

 

●「睡眠」を最優先に考える。10時―2時は寝ている! 成長ホルモンを確保する。

長寿の人の平均睡眠時間は、7時間とデータに出ています。長くも短くもなくの7時間。

しかも、女性の場合は夜の10時から夜中の2時のゴールデンタイムに寝ていることが

大事であると教えてくださったのは、

漢方の専門医、今津嘉宏先生。外科出身の漢方ドクターです。

男性は寝る時刻に関わらず、成長ホルモンを出せるのですが、

女性の場合はそれができないとのこと。

日中にできた細胞の損傷や神経の損傷、筋肉も血管も脳も何もかも、

からだの傷も心の傷も、睡眠中に修復されるのです。

「寝なくて平気なの」という人がいるけれど、平気に見えるだけ。

「10時に寝る!宣言」には、固い決意が必要ですが、

これこそ、すべての夢を叶える習慣と断言致します。

 

●お日様に当たるー最強抗酸化物質は自分で出す!

お日様に当たることで脳内では「幸せホルモン」、セロトニンが分泌されます。

セロトニンは、夜には睡眠を誘導するメラトニンに替わります。

セロトニンは、精神を安定させて、気持ちを明るくしてくれます。

メラトニンは、女性ホルモン同様、最強の抗酸化物質、最強の若返り物質でもあります。

卵巣を若々しく保つ不妊治療の現場では、メラトニンを処方することがある位。

朝起きて日にあたるだけでこんなによいことがあるのです。

お日様はビタミンDを合成して、体と骨を丈夫にしてくれますし、

うつ予防にもなります。

たったっ、と歩く、近所の散歩を習慣にすれば、よい運動にもなります。

私も寒い日はさぼりがちですが、

自分の体の中からでるものが最強なんて、安心でしょ!

 

 

●運動は1日1時間。筋トレとストレッチ―女性の一番の弱みは、筋肉と骨、そして脳。

筋肉が痩せて、骨がもろくなると歩けなくなります。

歩けなくなると脳の老化につながります。

筋トレは成長ホルモンの分泌も促しますし、ストレスの軽減に最適。

体も、頬も、フェイスラインも引き締まります。すぐに効果が表れます。

ストレッチと筋トレを組み合わせて、1日1時間、時間を作ってみませんか。

朝30分、夜30分でもいいのです。

朝昼晩の20分を3回に分けて、でもよいと思います。

ギブアップしながらの筋トレは、意外と体が慣れてくるので楽しいですよ。

「筋肉は裏切らない!」とはほんとですね。

私はラジオ体操1と2、そしてヨガの「太陽礼拝」、NHKの「みんなで筋肉体操」など、

すべてYouTubeやテレビを見ながらやっています。便利な時代ですよね。

YouTubeで人気の、BE-LIFEのMARIKOさんのヨガが好きでよく見ています。

 

●食事は自分で作る―その場でつくる。

私も普段は一人で食事をしていますが、

心掛けていることは、「一人でも、ちゃんと食べること」。

体は食事でできています。しかし、大事とわかっていても、

誰も見ていませんし、一人分ですから、面倒で、手抜きになりがちです。

人のためにはできるのに、自分の為だとやらなくなってしまうとは。

これって悪癖だと思いません?

これからは、自分を大事にする癖をつけなくてはと自分のお尻を叩いています。

煮る、蒸す、ゆでる、焼く、シンプルな料理法で、

食べる分だけをその場で作るようにしています。

食べ物も酸化するから、作り置きはしない。

これはアーユルベーダの大事な教えです。

小さな鍋や小さなフライパンを活用し、少量ずつ食べるだけ作ります。

新鮮な素材と調味料にはこだわって。

素早く、簡単でもおいしいものができますし、

よい油を使えば血管を守ることができます。

吉川千明真実のアンチエイジング、フロル竹脇氏の朝食

写真は友人で、わたしのスキンケア「フロル」の原料であるカレンドラを作っている

長野の竹脇さんの家の朝食の食卓から。

野菜や手づくりのパンやジャムが並びます。

季節にあるものをシンプルに料理して食べる。

吉川千明真実のアンチエイジング、フロル竹脇氏宅インテリア

ここに来ると、ちゃんと食べなくちゃ、と感化されて帰ってきます。

 

 

●まあいいかと捨ててみる、執着しない。

何が一番体を蝕むか。それはストレスだと思います。

憎しみや怒り、不安など、マイナスの感情が高まった時の体の感覚ってすごくありませんか。

神経がピリピリするような気がします。

解決しないストレスや負の感情が長く続くと、

コルチゾール、別名ストレスホルモンが分泌し続けます。

体はカチカチになり、免疫系も代謝も血管も、何もかもボロボロになってしまいます。

脳の萎縮にもつながります。

悲しみすぎ、心配しすぎもよくありません。

「でも」とか「だって」とか、言いたくなりますね。

私もそんな感情に駆られていた時代もありましたが、

今は、「いやいや、体がダメになる。辞めとこう」と

諦めたり、こちらから引くようにしています。

「何が一番大事か?」自分と対話するようにしています。

倒れた友達の無念さを思えば、ほとんどの事柄がどうでもいいことのように思えます。

そうそう、漢方の世界では、驚きすぎ、喜びすぎさえもよくないことと言われています。

 

 

●美しい言葉で話す。

口から出る言葉(ことば)は、「ことのは」「ことだま」(言霊)に由来し、

魂のことを指します。

言葉は魂の叫びであり、自分の発した言葉を魂は聞いています。

憎しみの言葉は脳に恐怖を与え、怒りの言葉は体を破壊します。

自律神経もホルモン系も免疫系もバラバラになってしまいます。

血管は硬くなり、血管壁は崩れます。

更年期の人だったら、更年期症状はひどくなり、

疼痛、痛みの元となって体に現れます。

その逆、美しい、感謝の言葉は脳に響き、安らぎとひらめきを与えてくれます。

話し言葉が乱れている中、きれいな言葉で話す人がいたら、目立つでしょうね。

品良く!目立つ。はっとする!

かわいいね。きれいだね。ありがとう。助かりました。

見栄を張らない、素直な言葉で話せたら・・・。

これこそが、ほんとに人生を変える法則。

年頭に、私が娘に伝えたこと。

どんなことがあっても美しい、きれいな言葉で話しなさい。

きっとそれがあなたを助けてくれるから。

 

長くなりました。読んでくださってありがとう。

30年近く美容の仕事をしてきました。

やはりこの仕事が好きで、これからも私らしく、やっていこうと思っています。

しかし、毎日自分ですること、日々の暮らしを差し置いて、

その人を美しく保つものはないな、というのがわたしの結論です。

難しくも、お金のかかるものでもありません。

そして、毎日をたくさんの好奇心で満たしてあげること。

私たちは40、50、60代へと、もっともっと素敵になれると思います。

 

さあ、最後にお楽しみ!

今、気になる製品をご紹介しますね。

吉川千明真実のアンチエイジング、五島の椿フェイスオイル&せっけん

写真は、五島列島に自生する椿から作った「五島の椿」シリーズから、2品。

フェイスオイルとせっけんです。

昨年の春、吉永小百合さんがサポーターとしてでていたCM、

「五島の椿プロジェクト」覚えていらっしゃいますか。

これは、その五島列島に自生する椿から作られた製品です。

椿オイルは美容液としてお顔に髪に全身にお使いください。

しみじみ贅沢なよいオイルと感じます。

石鹸もとてもしっとりとします。

日本のコスメっていいなあと感動させてくれる2品です。

フェイスオイル・せっけん/五島の椿

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吉川千明真実のアンチエイジング、ヴェレダスカルプエッセンス&クレンジング

ドイツのオーガニックブランド、ヴェレダからヘアケアが2品でました。

エッセンスは髪にこしがない人に最適。乾いた髪にも、濡れた髪にもお使いください。

薄毛、白髪が気になる人に。

頭皮用クレンジングは、クレイが入っているもののまったく乾燥させずきしませず、

驚くほど髪にこしがでて、ドライヤー後の髪が立ち上がったのにはびっくりしました。

週1、2回の頭皮ケア。アワエイジ世代にとてもおすすめです。よいものが出ました。

スカルプエッセンス・ローズマリースカルプクレンジング/ヴェレダ

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吉川千明真実のアンチエイジング、デ・マミエールアンカーバーム&ライズオイル

イギリスのブランド「デ・マミエール」の、眠りのためのシリーズから2品。

眠りをアンカー、引っ張ってくるという意味の夜用バーム「アンカーバーム」と

対になっている「RISE」=「起きよ!」という名がついた

ロールオンタイプの気持ちをあげてくれるオイルです。

「デ・マミエール」はアニーさんという女性が作っているブランドで、

メンタルのケアを中心に、女性のウエルビーイング、

健康的なライフスタイルを提案しているブランドです。

植物のすばらしさを感じる贅沢なブランドです。大好きです。

アンカーバームS・ライズオイルS/デ・マミエール

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