こんにちは。「ロック・イン・ジャパン Fes 2020」の中止決定後に出演予定だったアーティストが発表されて、ACIDMANはもちろん、King Gnuを見てみたかったな・・と思った、ライブ大好き編集者のすぎです。熱いフェスのない今年は、ただただ暑い夏なのでしょうか?
さて、週末にどこへも行かなくなった今、漫画の一気読みに挑戦しました。
シリーズ累計6000万部突破、5月13日に発売された最新の20巻は初版280万部、そして人気絶頂の中、5月18日発売の週刊少年ジャンプにて最終回を迎えたという、超話題作『鬼滅の刃』。
ミーハーを自認する私としては、とても気になる作品です。
時は大正時代。家族を鬼に惨殺された主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)。唯一、生き残ったものの、鬼と化してしまった妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため、炭治郎は鬼殺隊(きさつたい)に入隊し、戦いの旅に出る・・。
いやぁ、今どきの子供は、こんなに難しい漢字だらけの漫画をスイスイと読んじゃうんですね。総ルビ(ふりがな)の少年少女漫画文化って素晴らしい!と、まず変なところで感心してしまいました。
私なんて、年を取ると人の名前が覚えられないということを、ひしひしと実感。何度、人物紹介のページに戻って確認したことか・・。
時を戻そう。
心優しく、まっすぐな少年・炭治郎が、幾多の訓練と戦いを経て強くなっていくさまや、同期の仲間との絆、「柱」と呼ばれる鬼殺隊最強の9人の隊士が繰り広げる得意技の数々、推しが分かれそうな多彩なキャラクターたち(個人的には、天然なぐらい礼儀正しい炭治郎と、平常時の見た目や行動が超かわいい禰豆子や甘露寺蜜璃(かんろじみつり)が好きです)、敵対する鬼たちも含め、ほぼすべての登場人物が背負う悲しい過去・・・。
物語の魅力を挙げればキリがないのですが、OurAge的に気になるのが、鬼殺隊の隊士の技が、すべて「呼吸」から派生していることです。
特に、身体能力と集中力を最大限に引き上げる「全集中の呼吸」は、「体中の血の巡りと心臓の鼓動を速くするの。そしたらすごく体温が上がって、人間のまま鬼のように強くなれるの」と説明されています。
そしてその習得方法はというと「とにかく肺を大きくすること。血の中にたくさんたくさん空気を取り込んで、血が吃驚したとき骨と筋肉が慌てて、熱くなって強くなる」「死ぬほど鍛える。結局それ以外にできることないと思うよ」。
またあるときは「ゆっくり深く呼吸して指先まで空気を巡らせる。瞑想は集中力が上がるんだ」「全集中の呼吸を長くできるようになればなる程、基礎体力が上がるんだ」とも。
これって、まさに根来秀行先生の「細胞呼吸レッスン」に通じる内容じゃないですか!
フィクションならではのネーミングと、ド派手なビジュアルで描かれる必殺技の、根本的なところで、医学的に正しい解説がなされていることにグッときました。
マスク生活が基本となり、リアルに息苦しい毎日ですが、「細胞呼吸レッスン」に書いてあるように、まずは「鼻呼吸」を心がけ、眠る前には「マインドフルネス瞑想呼吸」を続けていけば、「鬼殺隊」の能力に近づいていけるかも! (いや無理だから・・とも言い切れない?)