マンションのエレベーター工事期間に冷蔵庫が故障!?
前回、18年愛用した収納しやすい日立の冷蔵庫が壊れたことを書きましたが、そこに、最悪の事態が追い打ちをかけます。
なんと故障の翌日からマンション唯一のエレベーターの入れ替え工事が予定されていて、9日間エレベーターが完全停止になるのでした!? 冷蔵庫ほど重いものを階段で7Fまで運んでもらうなんて無理です。なんてこった。
ということは、10日後まで機能しない冷蔵庫と過ごすのか~! と愕然とする半面、旧冷蔵庫への愛が深すぎて、もう少し家にいてくれることが少しうれしくもありました。
余談ですが、エレベーターが使えない10日間、階段の3階踊り場に休憩用のパイプ椅子がポツンと置かれていましたよ。
私は3階のパイプ椅子はスイスイ通り越すものの、なぜか毎回4階踊り場付近で、疲れがどっとやってきます。5秒ほどふーと息を吐いて立ち止まり、あとは気力で7階までたどり着く日々でした。ふー。
壊れた冷蔵庫で10日間過ごす「食品捨てないぞ!」根性
とにもかくにも、冷蔵庫を運び込めるのは、エレベーターの工事が終わる日の翌日、つまり10日後。食品を捨てるのに胸が痛む「昭和人間」、今でいう「SDGs体質」(?)の私は、とにかく冷蔵庫にあるものをどんどん食べていきました。
最初の4日間はなにも買わず、ひたすら冷蔵庫にあるものだけで作れる料理。まずはひき肉や魚などからです。食品の賞味期限に細かい夫には、解凍しかかったものばかりで作った料理を食べさせていることは当然伏せておきます。
5日目に以前から予約してあった人間ドックで胃カメラ検査をしたところ、胃炎が発覚。同世代と思われる女医から「原因に心当たりは?」と聞かれ、「冷蔵庫が壊れて、食材が痛まないうちに食べ尽くそうと必死で、ここ4日間食べ過ぎているかもしれない」と答えたら、共感されつつたしなめられました。
さてこちら、3日目に思いついて、冷凍庫の引き出しに痛みそうな食材をまとめて、コンビニで氷を買ってきて毎日冷やすことに。たしか昔の冷蔵庫って、こんなシステムだったはず。木箱の一番上の段に氷を置いて、下の庫内を冷やしたと聞いたことがあります。冷凍庫は密閉されているので、8時間後でもまだ氷が少々残っている状態。24時間後だと氷は解けているけれど、庫内のひんやり感は、ある程度キープされていました。
野菜は4日間で食べつくしてしまったので、そこからは少量ずつ買い足し、冷凍庫にある肉魚やお惣菜と合わせて調理して在庫を減らしていきました。
毎日氷を買って来て、8日目までは順調に推移。ところが9日目に、異変が!
密閉袋が膨らんでいる鶏団子を見て、観念しました。「持続可能性」の限界がついに来たようです、はい。
あの大量の食材の中で、廃棄したのはほんの少しとはいえ、エレベーター工事があと1日早く終わっていれば、と残念です。
結局、お惣菜で生き残ったのはこれら。
空気を抜いて密閉されたものですね。立派だ~。
さて、新冷蔵庫を家に迎えるまで10日間もあったので、冷蔵庫を決めるのにも時間をかけることができました。家電量販店を3軒下見し、毎日パンフレットを熟読…。でも、今まであまりに異質な冷蔵庫を使ってきたので、最近の冷蔵庫はだいたい似た作りに見えてしまいます。収納のしやすさで抜きんでているものは、結局見つけられませんでした。
とりあえず消費電力は18年前と比べると格段にエコになっているので、今までと同程度の外寸のものを選ぶことに。最終的に2つに絞って、6日目についに購入のために家電量販店へ。
パナソニックMEXタイプ(513L)最新冷蔵庫を選んだ理由
あれこれ考えて、結局パナソニックから10月に出たばかりのMEXタイプの冷蔵庫にしました。
選んだ決め手は。
① 野菜室が真ん中、冷蔵庫がフレンチドア(両開き)
今までの冷蔵庫と少しでも近い形にして違和感を減らしたかったので、これは第一条件にしました。家電量販店では親切で情報通の店員さんが、ちょっとたどたどしい日本語で「パナソニックが数年ぶりに〈野菜室が真ん中〉の冷蔵庫を出したから、すごく売れています」と教えてくれました。
② 潔いシンプルデザイン
私がひかれたのは「表面になにもない潔いデザイン」。表面がセラミックホワイトという柔らかな白で、マットな質感。ゴージャスぶっていないところが好きです。また、庫内に使われている透明プラスチックが、メーカーにより青みがかっていたり、グレーっぽかったり、かなり強い印象のものが多かったのですが、こちらは色がかぶっていなくて、清潔感がありました。
③ 最後の決め手はチルドルームの引き出しやすさ
そして店頭でお兄さんが「フレンチドアだけれども、右側のドアを開けるだけでチルドルームを引き出せるんですよ」と目の前で実演してくれた瞬間、これに決めました。チルドルームは頻繁に使うのに、今まではドアを両開きしないと引き出せなくて、そういえば面倒でした。そんなすごいことができるのに、パンフレットにはさりげなくしか載っていなくて気付いていませんでした。
お兄さん、グッジョブ。
右のドアだけ開けてチルドルームを引き出せます。まだ、届いたばかりで中がガラガラ。
「配送は明日にしますか? 明日、大丈夫ですよ」とお兄さんが言ってくれたにも関わらず、エレベーター工事のせいで4日後を指定しなければいけない無念さときたら!
そういえば、都内在住者向けの「東京ゼロエミポイント」という省エネ性能の高い製品への買い替えを推進する事業についても、お兄さんが説明してくれました。さっそく申請書類を送付しましたが、うちの冷蔵庫のサイズだと20,000円の商品券と1,000円相当のLED割引券というのがが届くはずです。こちらは予算が終わったら終了ということなので、提出前に確認が必要です。
さて冷蔵庫の収納に関してです。
今までと外寸は同程度でも、最新の冷蔵庫は内容量が大きく、435L→513Lに増えました。庫内が広く奥行きもあり、収納下手な私は、今のところどう仕分けたらいいのやら状態です。冷凍庫も、どかんと大きい引き出しなので、まだ使い方のコツがつかめず、中はごちゃごちゃ。とほほ。
18年間、らくちん冷凍庫で収納力を磨く必要がなかったため、人よりも極端に収納の腕がないことを思い知らされました。
ただ、庫内が広いということは余裕をもって入れられるということでもあります。「冷蔵庫の余裕」は「心の余裕」に通じる…かも?
これから冷蔵庫用のトレーやストッカーをじっくり研究して、収納下手なりに使いやすくしていくぞ、と燃えています…さて、どうなることやら。
では、失礼して今回も「50代 あるある(かもしれない)川柳」を。
食べ尽くす 気合いが私の SDGs