ジョギングをはじめて1年。ちゃんとしたランニングシューズが欲しい!
前回書きましたが、昨年のステイホーム中に人生で初めてジョギングを始めました。1回ほんの2~3kmのなんちゃってジョガーですが、走ると体調が爆上がり。数えてみたら1年で150回走っていたことも判明しました。
◆50代、ジョギングはじめてみたら、だいたいの悩みは解決した!?
これまでの1年間、走るときに履いていたのは、なんと10年以上前に人から譲られたミズノのランニングシューズ。なにせ走る機会がなく、しまってあったのを出してきたものです。1年間どこも痛くならなかったということは、私に合っていたと思われます。
ただ、コロナ前の数年間、駅伝やマラソン大会の際にランニングシューズの進歩がニュースになりましたよね。それは走らない私も気になっていました。もしや進化したシューズの恩恵に私もあずかれるかも?という思いがムクムク。ジョグの習慣化にも自信が持てたことだし、よし、最新のランニングシューズを買おうと思い立ちました。
初心者はどんなランニングシューズを選んだらいいの? まずはネットでチェック
そうは言っても、一流選手が使うような立派なシューズを私が履いても、筋力やフォームや走る距離が違い過ぎて、無駄であろうことは目に見えています。かえって走りにくいことすらあるかも?
まずは、ネットで初心者向けのランニングシューズの選び方を予習してみることに。いろいろ読んで、私が気になったのは、この基本的な2点です。
1. 日本メーカーのシューズが足に合いやすそう。
普段はタウンユースとして海外メーカーのスニーカーばかり履いていますが、たまにくるぶしが縁に当たったり、長時間歩くと小指やつま先が痛くなることも。
私は日本人の中では特別足幅が広いほうではないと思いますが、今までもミズノのシューズで大丈夫だったことだし「日本人には日本のメーカーの木型が合いやすい」というアドバイスには、なるほど、と納得させられました。
⇒【後日談】ただ、その後ネットやランニング誌を見て、海外メーカーのランニングシューズにも初心者に人気のシリーズがいろいろあることを知りました。一応書いておきます。
2. 足指の前に余裕のあるサイズを選ぶ
アドバイス記事の中には、つま先の前に親指の太さ分の空間をとるべし、との記述も。歩くときより、走る場合のほうが、より余裕が必要になるんですね、わかりました。
ランニングシューズは、コーデの主役だから派手なの?
さて4月初旬、平日に有給休暇を取り、人込みを避けて気になっていた買い物(ネジだの詰め替え容器だの、春用ソックスだの)をまとめてすませ、午後遅めに大きなスポーツショップに乗り込みました。これもネット情報で、時間により足のむくみ具合が変わるので、試着は普段走る時間に合わせるべし、とあったからです。私は夕方走るので、買い物の最後に行くことに。
実は以前にも2回、別の大きなスポーツショップのランニングシューズコーナーを覗いたことがありました。ふだんのタウン用スニーカーは主役である服に合わせるのが目的なので、おのずと何にでも合う無難なものを選びがちです。持っているのは、白地・白ラインがほとんどで、あとはグレー地、ネイビー地、カーキ地でラインは白のみ。
それに比べてランニングシューズコーナーには、これでもか、と蛍光色や多色使い、カラフルなシューズが並んでいるではないですか!? これはつまり、ランニングスタイルに於いてはウエアよりも、重要なギアであるシューズが主役ということ? 小さい面積の主役を目立たせるために派手なほうがいい、ということでしょうか!? まあ、速い選手の足元が華やかなのは、より速くかっこよく見えるであろうことは、私にもわかります。
しかし! 普段の地味・無難ファッションにどっぷり浸かった私には、華やかシューズは、どうコーディネートすればいいのかわからない。
さらに!「私の“ちんたらジョグ”ごときに、こんなキラキラシューズは分不相応でございます~」とすっかり気圧されてしまい、過去2回ともすごすごと店を出たのでした。
でも、今回は違います。
予習してきたし。150回走ったし。絶対に手に入れるぞ~(鼻息荒め)。
店頭で「アシックス ゲルカヤノ27」に決めるまで
まずは、スポーツショップの広い壁一面にディスプレーされたウイメンズのシューズを端から見ていきました。
(ここより『孤独のグルメ』松重豊さん風に)
「う~ん、やっぱり派手なのが多くて気圧され気味、か…。それに、何を基準に選べばいいかわからないな…いやいや、今日こそ決めないと…」。
途中、アシックスのコーナーに、シューズの機能や特徴が書かれた大きなパネルを発見。
「んん? これはわかりやすいぞ。日本のメーカーだし、いいかもしれない。とりあえず壁の最後まで全メーカーをチェックしよう。うん、ほかに気になるのはないな。アシックスに戻って、本気で選ぶとするか」
「価格的には1万円以下、1万円台、2万円台とあるのか。機能的には1万円台が初心者の自分に向いていそうなのかな?
デザインでいうと~。あぁ、これは好きかもしれない。色がシンプルでいいし、形がすっきり見える。ブランド名は『GEL-KAYANO』 ジェル ケイイェイノウ…?」
よ、読めない…。
ショップスタッフのスポーツマン感満載のさわやかお兄さんに、サイズをお願いすると
「ゲルカヤノですね!」と言われて、やっと読み方が判明。
それでもサイズを待つ間は、まだ自分の選択に自信が持てず、もやもや、どきどき。
試し履きをしていると、お兄さんに「ランニング用ですか? 今までもゲルカヤノでした?」と聞かれ、初シューズであることを告白。
するとお兄さんからご託宣が。
「ゲルカヤノは、ランニングシューズとして長い間信頼されて進化してきた、評価の高い靴です。最初の1足にとてもいい選択だと思いますよ」
この瞬間、私はゲルカヤノを買うことを決めました。お兄さん、グッジョブ。
「アシックス ゲルカヤノ27」にしてよかったと思う3つのこと
1・普段のファッションテイストとも相性がいいデザインで「渋(しぶ)かっこいい」
色は、大きなスポーツショップの中で、1、2を争うほど地味なのを選んだといっても過言ではありません!? ゲルカヤノのシリーズも何色も並んでいましたが、色の組み合わせが華やかだったり多色使いだったり、柄っぽかったり。その中で、これは私の普段のファッションテイストとも相性がよさそうなデザインでした(もちろん、もったいないから普段履きはしません)。
⇒【後日談】ゲルカヤノ27の公式サイトを見ると、白オンリーとか、グレー×白などコーデしやすい色目のものもあるようです。でも、店頭になかったということは、売り切れたのか、逆に通のランナーはゲルカヤノを何代も買っていれば遊び心のある色が人気だろうから、無難な色は発注されていないのか…?
色のベースはネイビーと白で、ゴールドがライン使いされています。
家に帰って箱を見ると、色名は「フレンチブルー×シャンパーニュ」。パリかぶれだった私には、この色名もボーナスポイントです。
形に関してですが、白いソールはどっしりしていますが、フレンチブルーのアッパーがシュッとしているので、全体がすっきり見えます。
玄関に置いてあると「渋かっこいいな~」とニヤニヤ。
サイズは、ネットで読んだ専門家のアドバイスに従って、つま先の前にたっぷり余裕を持たせたくて、ふだん(23.5か24.0cm)より大きい24.5cmを選択。試し履きの時に、お兄さんが靴ひもの結び方のお手本を示してくれたのですが、これが自分で結ぶよりきつめでした。今もその結び方を続けています。
2.走るために作られ進化してきたシューズ。安心感が半端ない
製品名「GEL-KAYANO 27」の27というのは、このシリーズの27代目、2020年モデルとのこと。公式サイトには「よりソフトで流れるような履き心地を実現した最新モデル」とあります。いやはや自分の「ランニング音痴(無知?)」ぶりに呆れましたが、なんと90年代からの人気ロングセラーなのでした。お恥ずかしい。
ちなみにGELはソールの衝撃緩衝材、KAYANOはシューズデザイナー榧野(かやの)さんの名前だそうですよ(ご存じの方も多いと思いますが、一応)。
↓GEL(ゲル)素材はかかと部の透明なところと、見えませんが前足部の母趾球部に使われているのだそう。
↓ 「DYNAMIC DUOMAX」は、簡単にいうと初心者の着地の安定性を高める機能のようです。
3.本気で走ってみたら「私、跳んでる!?」
履き心地ですが、ソフトに包み込まれるようなフィット感が心地いいんです。
そして! たらたらスロージョギングをしていると、それほど違いがわからないのですが、腿を上げ、しっかり大股で走ってみると、あらま、何? この感覚!
バネがあって、ぴょんぴょん前に蹴り出される感じ。
私、跳んでいる!?
普段のジョグコース、公園の外周で少し本気で走ってみます。
あ~、跳ぶ~。気持ちいい~。
200mかそこらで、心臓バクバク、息あがる、脚疲れる、で長くは続かないのですが…残念!
ということで、(本気で走れば)跳ぶランニングシューズを手に入れ、このシューズにふさわしい走りを目指して、ジョギング2年目に突入しました。
本日も「50代あるある(かもしれない)川柳」を。
最新の ギアに奮起を 促され
◆50代、ジョギングはじめてみたら、だいたいの悩みは解決した!?