ギリコです!
今日は、昨年の暮れにひょんなことから出会った、ちょっと変わったコートについてご紹介します。
ある晩、スマホをいじりながらNHKのニュースをみていたときでした。
番組では「人気エリアで開店したいが、そこまでの資金がない。そこで遊休不動産などを短期間借りて、期間限定でお店を開いた人たち」の特集が。
その中で「内装も自分たちでやりました。流木をハンガーラックに使ったり……」と話す若い男性のインタビューが流れたのですが、そのとき私が気になったのは、彼の背後に見えたもの。
この男性は、あと数年で取り壊される古いビルでアパレルショップを開いたとのことで、ラックにかかったたくさんの服も一緒に映りました。
どれもシンプルなデザインで、どちらかといえば地味な印象のものでしたが
「……!」
その服をみたとき、直感が働いたのです。
ひょっとしてひょっとすると、これはなかなかいいのでは……?
インタビューを受けている男性の背後に店名らしきボードがあるのに気づき、その場でスマホで検索。
すぐにヒットし、オンラインショップがあったのでのぞいてみたところ、出会ったのがこのコートです↓。
一見、よくある普通のコート。
後ろから見るとこんな感じです↓。
フード付(取り外し可能)でトレンチコート風。まあ、ここまではいたって普通のコートですが、ユニークなのがサイドのデザイン。
サイドがパカッと開いているのです。
正面から見ると全くわかりませんが、袖の付け根、つまりワキの下から全てが開いているのです。
こんなデザイン初めてです。
ネットで服を買ったのは、これが2度目。
1度目はすでに持っていたパンツ(それはリアル店舗で購入)の色違いを買っただけなので、何の不安もありませんでしたが、今回はいきなりコートを買ってしまい、正直、実物を手に取るまでいささか心配でした。
けれど届いたものを実際に着てみたら、よかったのです。
まずはその軽さ。
ロングコートにしては、かなり軽い。
年齢とともに、重いバッグが持てなくなっただけではなく、コートやセーターも軽いものじゃないと肩がこる50代の身としては、これってうれしい。
しかもあのサイドのパカッと開くデザインのおかげで、厚い生地のワイドパンツを履いていても歩きやすいのです。
そして感心したのは軽さと動きやすさだけではなく、その暖かさ。
中には薄~くフカフカのわたのようなものが入っているのですが、これは綿花でも羽毛でもなく、カポックという繊維とリサイクルポリエステル。
カポック。
今回の買い物で、ギリコは初めてその名を知ったのですが、カポックは主に東南アジアで収穫される木の実から取れ、その特徴は軽さと機能。従来のコットンの1/8の軽さで、寒いときには湿気を吸い、ダウンと同じ暖かさで発熱。逆に暑い時には、湿気を放出し、涼しく快適にするのだそう。そしてこのコートを販売しているブランドの名前も……ずばり「KAPOK KNOT (カポックノット)」。
うれしいことに、自宅で洗えるとありました(※その際は洗濯ネットを使用すべし、とのこと)。
ちなみに商品が梱包されていた箱には、こんな記載が↓。
2ℓのペットボトル100本分のCO2と水鳥30羽分の羽……
すごい数字です。
一見、普通のコート。
でもサイドのデザインや素材、そしてそのサステナビリティへの取り組みが他とは違います。
とにかく軽くて暖かくて、動きやすく、着ていて快適なので、犬の散歩やスーパーへの買い物はもちろん、ちょっと遠くまで散歩に出るときなど、ほぼ毎日着ています。
あまりにいつも着ているので、たまにちょっと気取った場所へ行くときなどに違うコートを羽織ると「え、今日はあのコートじゃないの?どうして」と相棒がいちいち聞いてくるほど。
最後に、気になるお値段ですが「ポンチョコート」¥58,000(税込)です。
私が購入したのはネイビーですが、残念なことに現在品切れの模様。
でも他のカラーもあります。
カラーやサイズなど、詳しくはこちらをごらんください。
*ギリコは自分の直感だけを頼りに、いきなりオンラインショップで購入しましたが、カポックノットのHP(「ポンチョコート」以外にも素敵なコートが載っています)によれば、試着をしてみたい方は東京・日本橋にショールームがあります。また「2週間の試着体験」というサービスもあるようです。