こんにちは。開場前から並ばなくていいし、ギュウギュウ押されることもないし、もはやライブハウスも椅子ありでいいんじゃないかと思い始めている、ライブ大好き編集者のすぎです。コロナの間に、私もずいぶん年を取ってしまいました・・。
さて、前回もチラと書きましたが、4月に『Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス』の福岡ドーム公演に行き、いたく感動した私は、追加発表されていた日産スタジアムにも申し込み、無事、初日のチケットをゲットしました。
日産スタジアムは、2016年7月のBUMP OF CHICKEN以来。行きは新横浜駅のひとつ先にある小机駅を利用したため、これは西ゲート側の景色なのですが、いや~、やっぱりデカい!
1階席の入り口が、すでに地上4階。スタンド2階席の私は、実質7階席です。
素敵ランチ(後ほどご紹介します)のあと、早めに会場に向かい、福岡ドームでは探し忘れて撮影できなかったツアートラックをチェックしました。
記念撮影、楽しそうですね~。ライブ前の高揚感、幸せだな~。
会場のあちこちに置いてある泡消毒液ビオレガードもミスチル仕様。さすが花王さん、イキな計らいです。
実はビオレママのイラストがメンバーの似顔絵になった可愛いビオレuが4本並んでいる場所もあったらしいのですが、私は見つけられず、残念でした。
長~いトイレの行列に耐えた後、定刻通り17時にライブはスタート。
今回は、福岡・名古屋・東京・大阪各2daysのドーム公演ですら、3分の1ほどセットリストの入れ替えがあるというスペシャルなツアーだった上に、最終日5月22日の大阪ドームのライブは生配信もされていて、ということはスタジアム公演はガラリと内容が変わるのでは?という期待がありました。
・・はい、大当たり!!
オープニング映像のあと、桜井さんのギターで始まったのは『終わりなき旅』。ドームツアーでは演奏していない、「これ、聴きたかった~(感涙)」という、いきなりの代表曲です。
イチローや、元サッカー日本代表の長谷部、長友、香川、最近ではヤクルトの村上(生まれる前の曲なのに!)などアスリートからの人気も絶大なこの曲は、広いスタジアムに似合いすぎていました。
1998年、28歳で発表した『終わりなき旅』を歌い終わったあと、52歳の桜井さんはこう語りました。
「どんなものにもきっと終わりはあるのだと、今はそう思っています。でも、だからこそずっと続いていくことを願って、今ある情熱のすべてを音に変えて、声に変えて、みなさんにお届けしたいと思います」
年を重ねたからこその言葉に、グッときました。
その後も、『名もなき詩』『彩り』『口笛』『Sign』『光の射す方へ』などなど、ドームでは聴けなかったヒット曲満載のスペシャルなセットリスト。
一応、5月11日に発売されたベストアルバム『Mr.Children 2011-2015 』(右)と『Mr.Children 2015-2021 & NOW 』(左)を買っていたのですが、はっきり言って予習は不要でした(笑)。
本編最後の曲は、ドーム公演と同じ『GIFT』。
「今、君に贈るよ 気に入るかなぁ? 受け取ってよ 君とだから探せたよ 僕の方こそありがとう」と、まさに30年の想いが詰まった曲でした。
また、特に盛り上がりを見せたのはアンコールの2曲目。
「あの曲、聴きたいんだけど、まだ聴けてないという曲もあると思います。次の曲が、その曲だといいなと思います」というMCの後の『HANABI』に、会場中が喜びに包まれていました。「もう一回、もう一回」と、サビの部分では私も人差し指を掲げて手を伸ばしましたよ。
そして映画『キングダム2 遥かなる大地へ』の主題歌である最新曲『生きろ』の、ストレートで力強いメッセージとともに、3時間15分にも及ぶライブは幕を閉じたのでした。
本当に遠~い席でしたが、私があらためて「ミスチルすごいな~」と思ったのは、7万人の観客に対して、ステージ上はミスチルのメンバー4人+キーボードのSUNNYさんという、たった5人の演奏だったこと。スタジアム仕様にして、いくらでも豪華な編成で音を重ねることもできただろうに、あくまでもバンドだったところがカッコよかったです。
さらに奇跡的に天気にも恵まれました。梅雨のさなかの野外ライブなので、毎日のように天気予報を見ては雨マークにどんよりしていたのですが、雨マークはどんどん後ろに移動し、アンコールの最後に降り出しただけ。夜中にたくさん降って、翌日の横浜や翌週末の大阪に至っては、青空すら広がっていたようです。
「物憂げな6月の雨に打たれ」ながら『innocent world』を聴くための日程なのかと、半分覚悟していただけに非常にラッキーでした。
では最後に、福岡編と同様、ライブ前の素敵ランチをご紹介します。
新横浜はミスチルファンで激混みであることが容易に予想されたので、今までは乗り換えで通過するだけだった菊名駅の外に初めて出てみることに。いろいろ検索して、食いしん坊の勘で見つけたお店がこちら、「Osteria Italiana COVA(オステリア イタリアーナ コバ)」さんです。
駅から8分、少し歩きますが、真っすぐな道なので迷うことはなく、グレーの壁がオシャレなマンションの1階にお店はありました。カウンターもあって、おひとりさまにも優しい感じです。
鶏胸肉 フォアグラパウダー
マダコのソテー 温度卵とスイカのガスパチョ
イワシとズッキーニの生のりバター風味
やまゆりポークのハンバーグ 空豆の煮込み
マンゴームース 生マンゴーと白ワインのジュレ カルダモンのメレンゲ コーヒーアイス
横浜のロースターによるオリジナルブレンドコーヒーと、カヌレ 生キャラメル
モダンイタリアンとありますが、印象としてはフレンチにも近い、とても凝った料理の数々。前菜は2種、パスタ・メインはそれぞれ3種から選べるのですが、どれも魅力的でとても悩みました。
お腹いっぱい、大満足の3980円(税込)。メニューはコースのみで、前日までの予約が必要です。
土日に誰か、横浜アリーナでライブしてくれないかな?なんて思うほど、すぐにでもまた行きたいお店になりました。