こんにちは。藤井風も米津玄師も小田和正もKing Gnuの東京ドーム2daysも、外れまくって超悲しい、ライブ大好き編集者のすぎです。そりゃあ、誰もが行きたいライブですよね~(涙)。
さて、ずいぶん前の話で恐縮ですが、書かずにはいられない宮本浩次さんの「縦横無尽完結編 on birthday」@国立代々木競技場 第一体育館。土日公演2日目の6月12日、宮本さんの誕生日当日のライブを観ることができました!!
前回のつぶやきで書いたミスチル@日産スタジアムが6月11日。私にとってはもう、盆と正月が一緒に来たような、忙しくも幸せな週末だったわけです。
梅雨のさなかとは思えない青空の下、久しぶりの代々木体育館。
グッズの見本コーナーに近づいてみると・・
リーディンググラス¥22,000なる商品が! 宮本さんとともにファンも人生を歩んでますからね。福井県鯖江市で作られた、フレーム、レンズ共にこだわりの逸品だそうです。
私は、いつの頃からかTシャツが似合わなくなってしまったので、ツアーTをほとんど買わなくなり、キーホルダーとかピンバッジとか、かさばらない思い出グッズに目が行きがち。というわけで、購入したのが・・
キーホルダー(日本全国版)。会場限定の都道府県版キーホルダーはすでに売り切れていました。
撮影用のツアートラックも特になかったので、せめて・・と思って撮った宮本さんのビジュアルがこちら。
アルバム『縦横無尽』、私はもちろん購入済みですよ!
去年、47都道府県ツアー5か所目の神奈川県民ホールに行った話を、このつぶやきで書きました。
2021年10月20日にスタートした「宮本浩次 TOUR 2021-2022 日本全国縦横無尽」、当初は2022年5月15日の沖縄県石垣島で終了する予定でした(このチケットは申し込んだけど外れました)。が、3月に宮本さん自身がコロナに感染したため、長崎・佐賀・山口・愛媛の4公演が延期され、6月2日の山口が最後となりました。
6月11、12日のライブがすでに決まっていたことを思うと、よくぞ4公演を中止にせず、このスケジュールの中に組み込めたものだと感心します。47都道府県ツアー、絶対に完走したかったんでしょうね。
そんな気迫あふれる「完結編」。
オープニングは、ステージ後ろの巨大スクリーンに日本地図とツアーで回ってきた会場名、モノクロのライブ写真が矢継ぎ早に映し出され、いよいよ「6.12 東京 代々木第一体育館」の文字のあとに、宮本さんの自筆でドン!と「宮本浩次 縦横無尽完結編」。
期待が一気に高まったところで、会場の中央、花道の先にある円形のセンターステージにスポットライトが当たり、突然現れる宮本さん。
ひゃ~、カッコイイ! アリーナならではの演出に、観客は全員マスクで声が出せないのに、会場全体がどよめくのを確かに感じました。
小林武史さんのピアノ演奏に乗せて静かに歌い出されたのはアルバム『縦横無尽』でも1曲目の『光の世界』。じっくりと聴かせる曲です。
花道を通ってメインステージに戻ると、薄暗い中でランタンを手に、2021年の紅白歌合戦でも披露した『夜明けのうた』を、やはり優しくゆっくり歌い上げます。曲が進むにつれて夜明けの映像とともに明るくなり、ようやく宮本さんの顔が見えるように。
3曲目は一転してロックな『stranger』。4曲目はカバーアルバム『ROMANCE』から『異邦人』。そして高橋一生さんに提供した『きみに会いたい –Dance with you–』で、客席のテンションを上げて最初のMCへ。
実はこのMCの後に歌われたカバー曲の『あなた』と、アンコールに加えられた3曲以外は、曲順も含め47都道府県ツアーと同じ構成でした。
が、トータル50公演目のこの日、バンドのまとまり感がハンパなく、完璧な、まさに集大成の演奏。見覚えのある映像も、逆に言えばアリーナクラスの会場でも立派に映えるものを、惜しみなくホールで使っていたんだなと気づいたりもしました。
椎名林檎さんとのコラボ曲『獣ゆく細道』を林檎さんのパートも全て一人で歌い上げたり、エレカシではギターを弾きながら歌う『悲しみの果て』を、歌だけに専念してみたり。
15曲歌ったところで短い休憩をはさみ、第2部へ。
スクリーンには、舞台袖からステージに向かう宮本さんの姿。そこにバースデーケーキが現れ、火のついたロウソクを宮本さんが勢いよく吹き消したところでステージに登場するという、誕生日ならではの演出にニヤリ。
『ガストロンジャー』『風に吹かれて』『今宵の月のように』『あなたのやさしさをオレは何に例えよう』とエレカシの名曲が4曲続いたあとは、また『縦横無尽』の収録曲へ。
一番驚いたのは、『rain -愛だけを信じて-』での、センターステージをぐるりと取り囲んで雨が激しく降り注ぐという演出!
野外で「雨よ、降るな降るな」と思いながら見た前日のミスチル(結果、降らずに感動)と、屋内で「まさかの雨! 宮本さん、ずぶ濡れ!!」という個人的な対比の面白さもあって、非常に印象深いシーンでした。
それにしても、濡れた髪を何度もかき上げ、「愛だけを信じて明日を抱きしめたい~」と歌う宮本さんは、本当に色っぽかったです。
アンコール2曲目では、ミスチル櫻井さんとコラボした『東京協奏曲』を、やはり一人で歌う宮本さん。作詞・作曲は小林武史さんなのですが、宮本さんにも櫻井さんにもハマって聴こえるのが不思議で、いい曲だなぁと思います。
激しくシャウトする『昇る太陽』のあと、最後の曲はツアーと同じ『ハレルヤ』。
伸びやかで明るく、前向きなこの曲とともに、9カ月にも渡る宮本さんのソロライブツアー「縦横無尽」は、みごとに完結。全28曲、エネルギッシュで繊細で、すさまじい体力と表現力を持つ56歳・宮本浩次さんの歌を十分に堪能できました。
そして、ライブが終わって外に出たら、今宵の月が美しく輝いていたのでした。(ブレた写真ですみません・・)
※この日のライブは8月14日(日)と9月18日(日)にWOWOWで放送されるようです。