こんにちは、ギリコです!
今日は私が実践しているモノを増やさないコツをご紹介します。
上の写真は私がもっともよく使う食器とふだん食べている食品を災害時に備えて多めにストックしている棚です。
無印良品の仕切りスタンドに海苔、パスタ、お餅といった乾物から平皿、グラタン皿まで立てられるものは立てて収納。
本棚から本をすっと取り出すのと同じ感じで、そのとき使いたいものを取り出せるようにしてあります。
繊細なガラスのお皿も折敷もカッティングボードも立てて収納しちゃってます。
〔夏に素麺を盛るとなんだか素麺が高級に見えるガラスのお皿は、結婚式の引き出物。有名な作家さんのものらしい〕
〔左のウッドのカッティングボードは10年くらい前、益子にある『スターネット』で購入。右の折敷は20代のときデパートの物産展で見つけた。たしか山中塗り。見た目と違ってとても軽くて使いやすい〕
上にものを積むと、下のものを使いたいとき上のものをどかさないといけなくなりますが、この方法なら使うものだけすっと手前に引けばいいし、何がどこにどれくらいあるか一目瞭然。
毎年3月と9月の2回、東日本大震災と『防災の日』で震災関連の報道が増える時期、家の食品ストックや防災用品の見直しをするようにしています。消費期限が迫っているものを見つけたらなるはやで食べたり、懐中電灯や防災ラジオがちゃんと使えるか確認しています。
いざというときに困らないよう始めた習慣ですが、実はこの災害への備えでやっていることが、家の中をすっきり保つのにとても役立っているのです。
レトルト食品も立てて収納。
〔レトルト食品の下にはジップロックやジッパー付きバッグ、ラップ、アルミホイルなどをストック〕
以前、震災体験者による「災害時に役立ったものリスト」という記事を読んだときにジップロック(お湯を沸かし、袋の中にお米と水をいれてそのまま茹でればごはんが炊ける!)とラップがまっ先にあがっていたのを見てからは、大、中、小の各サイズを多めに常備しています。
ジップロックと並んでふだんからとても重宝しているのが、このジッパー付きバッグ。
SSからLLまでサイズが豊富で、もちろん全部コンプリート。
これ、食品の保存以外にも活用できます。
たとえばイヤリングを保管するときは、一対ずつこの袋にいれてから箱にしまうと見つけやすく取り出しやすくて、何かと便利。
旅行先に持っていく薬やサプリもこれに必要分だけ入れて持っていきます。
こうして食品ストックを見直すとき、必然的に一緒にしまってあるものにも目が行くので、ついでに「これはもう今の私には使いにくい…」など不要なものかどうかの判断をしています。
食器に限らず、服も靴も若いときは店頭で見て「素敵!」と思ったら、値段さえ折り合いがつけばその場で気楽に買っていました。
あの頃はモノが増えていけばその結果どうなるのか深く考えることなく、買い物自体を楽しめました。
でも50代も半ばになった今は、モノを手放すときの大変さが身にしみているので、「いいな」と思ってももはや気楽に買えなくなりました。
モノを処分する際、私の場合、とくに辛いのが食器です。
でもこの数年で思い切ってずいぶん手放してきました。
今のところ残してある食器の一部↓。その多くがなぜか20代のときから使っているものとなりました。
[右上:まろやかなベージュの平皿は、九段下にある『暮らしのうつわ 花田』で買ったもの。重くて、欠けやすいので、最近出番は減るばかり。そろそろ処分を考えないといけないかも。右下:青い火花がお皿の上ではじけているようなお皿は、20代の頃に住んでいた家の近所にあった昔ながらの瀬戸物屋さんで購入。ずっと売れ残ったままだったそうで、店の隅でホコリをかぶっていた。左下:ひたすら真っ白いお皿は大倉陶園。これも20代のときに軽井沢で買った。軽いし、洗ったあともすぐ乾くので今一番使っている。左上:幾何学模様がプリントされたお皿は、帝国ホテルオリジナルで両親からの20ウン歳のとき(年齢は忘れてしまった)の誕生日プレゼント。柄は、帝国ホテルを設計した建築家フランク・ロイド・ライトによるもの。夜、晩酌のときにハムとかチーズを盛っている]
ちなみに朝はほぼ毎日、大倉陶園のお皿。
野菜の色が鮮やかに映え、見ると元気になれるからです。
〔朝ごはんはいつも簡単なものばかり。茶色いのは厚揚げにチーズをのせて焼いた〝厚揚げチーズトースト〟。ダイエットにもおすすめ! どっさりの葉っぱはハイキングのとき、地元の道の駅で買ったルッコラ。スーパーで買うものより味が濃くておいしかった〕
以前はぎっしりと小鉢や中鉢、お椀がつめこまれていた台所のシンク上の棚も、器を処分してきた結果、今は空間に余裕が出てきました。
取り出しやすく、しまいやすくなり、見た目だけではなく私の気持ちもすっきり!
とはいえ、まだまだ手放せないモノもあります。
それがさきほどの棚の最上段まん中にある黒っぽい箱↓。
これ、三段重ねのお弁当箱なのです。
中は入れ子になっていて……
使うときはこうなります。
20代半ば頃、出張で会津若松に行った際、地元で有名な漆器店で買ったものです。
お正月、おせちが残りすくなってきたらこのお弁当箱に詰めかえていますが、それ以外は出番なし。
でもこのとろりとした漆の色と質感……購入して30年経った今も取り出すたびに「いい器だな」と感じ、たとえ年に一回しか使わなくても、ずっと持っていたいと思えます。
ごらんのようにミニマリストを目指しているわけではないし、断捨離®のように〝モノと自分の関係性を見つめて処分するかどうかを考える〟奥深さもない、防災対策を兼ねた自己流のゆるい片づけ法ですが、これでだいぶモノが増えにくくなり、使いたいものがすぐ見つかるようになりました。
※断捨離はやましたひでこさんの登録商標です