女性を魅力的に見せる動作には、かならずひねりが入っているんですね。ヌード写真集はその典型だし、結婚式の花嫁の写真もまさにそう! 私も一応、経験者だけど、写真撮るとき、超きつかったのを覚えてます。
まず足はジルベールスタンス!『風と木の詩』のジルベールの立ち姿のことですね(笑)。軸足で立ってから、もう片方の足のかかとを軸足の土踏まずのところに置く感じで、上半身はもうこれ以上はひねれませんというところまで、ひねってから、さらに反る。
そこで「はい、自然に笑ってください」と言われるんだけど、辛すぎて、自然に笑えるわけないだろう!!と(笑)。
でも、やってる本人にとっては、すごく不自然なポーズだけど、写真に撮ると、普通に見えるし、女性らしい身体のラインも出るから美しく見えるのよね。そういえば、滝川クリステルが女子アナをやっていたときは、上半身をひねりまくっていたのも、きっと同じような理由よね。
漫画を書くときもセクシーな人を描く場合は、小首をかしげたり、もれなくひねりを入れます。立ち姿も片方の足に重心がかかっていて、バランスがややあやうい感じのほうがひねりが入って色気が出るのよね。
逆に真正面の姿で、右足50%左足50%で半々に体重が乗っていると、堂々としていて、安定感があって……ガンダム…。
よく男の人とご飯を食べるとき、向かい合った席より、角の席で斜めに向き合ったほうが親密になれるというけれど、それも体にひねりが入るから、セクシーに見えるのかも。というわけで、デートのときは、体をひねりまくること(笑)。
ただ、その姿勢をキープするには、強い腹筋や背筋が必要なので、体幹を鍛えて頑張ろう!!
コーラス1994年10月号表紙
取材・文/佐藤裕美