人はとても感化されやすい生き物です。だからダメ男とつきあったら、ダメがうつる可能性は大です。水は低きに流れるというけれど、そのほうがラクだから、自分もあっという間にダメ子になっちゃうんですね。
しかも落ちるのは簡単だけど、上るのは難しい。ダイエットと同じですよ。一週間に5キロ太るなんて簡単だけど、一週間に5キロは痩せられない(笑)。それと同じです。
だからダメ男とは、極力つきあわないほうがいいんだけど、私はこれまで結構ダメ男とつきあってきました(笑)。
というか、これは非常に困ったところなんですけど、ろくでなしの男が持っている独特の良さというか、セクシーさがあるんですね。中途半端な優しさでも、すべてがグレーなアバウトさでも、もう仕方がない。ろくでなしが持っている妙~な魅力にひかれるのです。
ろくでなしは嫌い…だけど、なぜかつきあう羽目になる。そこで、ろくでなしに振り回されないで、楽しくつきあうためのルールを私は考えました!!
まず、ろくでなしとつきあうには、女は絶対経済的に自立してないときびしい。そして手に職を持って、いざとなったときは仕事に支えてもらいましょう。ろくでなしを楽しむためには自立が必要なんですね。
また、自分の生活に必要なものをろくでなしに与えてるのはダメです。たとえばこれを払ったら、今月の家賃が払えないなんていうのはダメ。ろくでなしは、あくまで余分なお金で楽しむもの。
そして私と楽しむためのお金はケチらないけれど、相手の生活のためのお金は絶対出さないこと。たとえば私が彼と一緒に旅行に行きたいから、彼のぶんの旅費も払うというのはアリ。でも、彼に「パチンコ代貸して」なんて頼まれても絶対貸しません。そのあたりの区別はきちっとしておくこと。
最後に、ろくでなしとの結婚を夢見ては絶対にいけない(笑)。あくまでろくでなしはいっときの娯楽だと。月曜日から金曜日までちゃんと真面目に働いた私のご褒美だと。その自覚があれば大丈夫です。
夢の世界はかならず魔法が解ける時がきますからね。週末、夢の国で遊んだら、月曜日からはちゃんと現実に戻れるようにしないといけないんですね。
このようなルールが守れたら、ろくでなしは、きっとあなたの素晴らしいディズニーランドになるはず…と思ってるのは、きっと私だけよね(笑)。ろくでなしとは、やはりつきあわないのがベストだと思います。
「有閑倶楽部」コーラス1998年1月アンケート懸賞テレホンカードイラスト
取材・文/佐藤裕美