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不倫男のやさしさに慣れると、不倫癖がつくから注意しましょう

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説数多くあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載ではOurAge世代への”愛とムチの金言”を、ビシビシといただいていきます!

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世の中、相変わらず「不倫」が話題のようですね。昨年、出版したエッセイ集『不倫、それは峠の茶屋に似ている たるんだ心に一喝‼ 一条ゆかりの金言集』にも書いたけれど、不倫というのは、楽しいに決まってるのよ。相手の男はやさしいし、見え張ってくれるし、お金も使ってくれる。こちらは、妻のように彼のパンツを洗ったりしなくていいし(笑)。

 

だけど、その甘い時間にひたりすぎて長居してると、気づいたらあたりが真っ暗になっていて帰り道がわからないどころか、自分が今どこにいるのかさえも見えなくなってしまうのよね。だ・か・ら・ドツボにハマる前に不倫関係は終わらせた方が身のためです。

 

そして、その時に大事なのは、不倫男は、本妻からちょっと内緒で借りている「預かりもの」だから、傷や汚れのないように、日本サッカー☆サポーターの【使う前よりも綺麗に】の精神で、借りる前と同じ状態で相手にお返ししなくてはなりませぬ。
そういう「不倫道」を本の中では話したと思います。

 

でもね、なかには不倫男のやさしさが忘れられなくて、不倫を繰り返す人がいます。そりゃ不倫男はやさしいはずだわさ。自分に負い目があるし、その時だけちやほやすればいいから責任ないし。つまり不倫男が女にやさしくするのは、義務じゃなくて、趣味なんですよ(笑)。

 

みんなも税金払うの嫌だと思ってるよね。それと同じで、確かに必要なんだけど義務となると、とたんに苦痛になるもんです。でもね、同じことをしても義務だと面倒だけど、趣味だと楽しいのよ。

 

一条は結婚してた頃、「料理は好きだけどおさんどんは嫌い」ってよく言ってました。おさんどんはしても褒められないけど、しないと文句を言われるからね〜、趣味の料理が気楽でいちばん楽しいです。

 

ってことで、不倫趣味男はどんどんサービスしちゃうから、女にとって、「旦那よりやさしい」ってことになるのは、あったり前でしょ!

 

そもそも何年も連れ添った見飽きた夫に、今さら甘えようって気持ちが起きないよね。旦那のキャパの狭さが、すでにしっかりわかっているから、甘えたって、不愉快なことしか返ってこないのがわかるからね〜(笑)。

 

夫にしても、今さらベタベタされても面倒くさいだけじゃない?「なんか暑いんだけど」「それより飯まだ?」とか言われるのはまだましで、「気持ち悪いなぁ 何だよ?」とか言われるかもしれない。

 

だから、不倫男のやさしさに溺れる気持ちもわかるけど、その代償は大きいし、不倫男と晴れて結婚したとしてもしばらく経つと同じことの繰り返しよ。不倫男のやさしさは、いっときの幻のようなものだと認識して、深入りしないのが正解です。

 

それにしてもみんな不倫のニュース、本当に好きよね。これがきっかけで、『不倫、それは峠の茶屋に似いている たるんだ心に一喝‼ 一条ゆかりの金言集』がますます売れますように(笑)。

一条ゆかり_「うそつきな唇」


一条ゆかり_「うそつきな唇」のワンシーン

 

 

 
一条ゆかり_「うそつきな唇」のワンシーン

 

 

「うそつきな唇」マーガレットコミックDIGITAL

 

取材・文/佐藤裕美

 

この連載が1冊の本になって発売されました!おかげさまで大好評、売れ続けています!!

 

「不倫、それは峠の茶屋に似ている

たるんだ心に一喝‼ 一条ゆかりの金言集」(1,760円・税込)

 

 

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