自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第5章 「見た目」アップで仕事も恋愛も成功させる
第5章では、美容にきくツボをご紹介。
季節に関係なく、肌の悩みのなかでも筆頭に挙げられるのが乾燥肌です。
今回は、その「乾燥肌」をしっとり潤い肌に導いてくれるツボをご紹介します。
肌トラブルのナンバー1は乾燥肌です。空気が乾燥する秋の終わり頃から冬と、エアコンを使用する時期が乾燥肌で悩まされます。乾燥によって肌がカサカサしてくると、あまり意識しないシワも目立ってきます。
予防としては、とにかく保湿をしっかりすること。乾燥肌対策の美容液には、保湿成分がしっかり凝縮されているので、強い味方になってくれますが、こうした化粧品を使うとき軽くマッサージをしながらつけるようにするとさらに効果があがります。マッサージは、ツボを意識しつつ化粧品が浸透するのを感じながら軽く指先で行います。そうすることによって顔の経絡が刺激され、血行が促進され潤いが出て、同時に顔色も明るくなります。
乾燥肌に効果のあるツボは、小鼻のつけ根部分にある「迎香(ゲ イコウ) 」と目尻のくぼみにある「瞳子髎(ドウシリョウ)」です。どちらのツボも左右両サイドにあるので、ゆっくりと、いっしょに5回ずつ押すと効果的です。
左右のツボを同時にゆっくりと押せば、しっとり潤い肌に!
「迎香(ゲイコウ)」「瞳子髎(ドウシリョウ)」
「迎香」は、鼻の左右の鼻孔の上にある小高い部分(小鼻)のつけ根にあります。「瞳子髎」は目の外側1㎝、目尻のくぼみ部分です。
保湿美容液を顔全体につけ、軽くマッサージしながら、仕上げにこの2つのツボを、まず「迎香」、続いて「瞳子髎」の順に押します。どちらも左右両サイドにあるので、それぞれ左右同時にゆっくり3秒ずつ5回押して乾燥肌にサヨナラしましょう!
次回は、メイクの前に行うことで、「メイクのり」をよくしてくれるツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子