約50年に渡って、少女マンガ界のトップを走ってきた一条ゆかりさん。数々の名作を生みだしてきましたが、キャラクターを作る上で、髪型は大切な要素のひとつだと言います。
■ヘアスタイルには、その人の意志が表れる
「キャラクターを作るとき、ヘアスタイルはものすごく大事です。髪型がその人物の性格を表す重要なアイテムになるんですね。たとえば『有閑倶楽部』の3人も髪型にキャラクターが出ています。悠里(中)は、ショートの無造作ヘアで、おてんばで型にはまらないイメージ。野梨子(右)はきちっと整ったストレートのおかっぱで、色を売らないタイプの凛とした雰囲気に。反対に可憐(左)はふわふわのソバージュでセクシーさを表現しています」
さらに『プライド』の史緒(左)は、ボリューミーな巻き髪でデラックス感を演出。
「史緒ちゃんはロングで毛量も多いので、毎回、描くのが本当にたいへんでした(笑)。ちなみに史緒ちゃんみたいに毛先のほうだけがふわふわしていると、同じ巻き髪でも知的で、お堅い感じになります。一方、可憐みたいに上のほうからふわふわしてると、柔らかくて軽い女のイメージに。セクシーかどうかは、頭の上のほうのスタイルで決まるんですよ」
プロフェッショナルの鋭い観察眼、表現力には驚くばかりです。もちろんこれはマンガの中だけのことではなくて、普通の人にも当てはまること。「髪型には、その人の意志がはっきりと表れます。その人がどんな人間になりたいか、髪でだいたいわかる」と一条さんは考えています。
■美髪のためにも頭皮ケアは大切
髪の大切さを熟知しているだけに、ご自身の髪の毛の手入れにも余念がありません。
「もともと私の髪質は、超ストレートでハリコシがあって、動くと耳元でサラッサラッと“髪ずれ”の音がするくらい丈夫でした。でも、仕事が忙しくなるにつれて睡眠時間は減るし、酒は飲むわ、タバコは吸うわ、不摂生に次ぐ不摂生で、30代半ばくらいから髪の毛がよく抜けるように。『まずい、髪で売っていたのに』と(笑)。それで本格的にヘアケアを始めました」
さまざまなシャンプーを試したり、ヘッドスパに通ったりする中で、たどりついたのは、
「健康な髪の毛を作るには、頭皮ケアが大事」ということでした。
「洗髪時には頭皮をほぐすマッサージも欠かしません。血流が悪くて頭皮が硬くなると、髪に栄養分が回らなくなる気がするので。
頭皮が硬いのは、頭皮だけに原因があるわけではなくて、長年のハードな仕事で肩や首がガチガチに凝っているのも影響していると思います」
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そんな一条さんにとって、頭皮の健康を考えて作られた「イネス」のコンセプトは、「自分の考えに近いものがある」と言います。
こちらは、ブルターニュ産海塩配合の海塩スクラブ※が入ったシャンプー「ジェントル スクラブ クレンズ」。
「泡がもっちりと重いので、頭皮にちゃんと行き渡ってマッサージしやすい。海塩スクラブの粒感が頭皮に気持ちいいんです」
※ブルターニュ産海塩・コーンスターチ・セルロース・フルオロケイ酸(Mg/K)・(マレイン酸/ビニルアルコール)コポリマーNa(洗浄助剤)
「タラソ スパ クリーム」は、トリートメントでありながら頭皮マッサージもできる製品。
「クレイのテクスチャーが心地よくて、クレイ美容成分※がなじみよく伸び広がる感じがいいですね。」
※ガッスールクレイ・海藻エキス・グリセリン(保湿成分)
髪のうねりなど、日々、加齢を実感してはいますが、「ここで諦めたくない」とも。
「一旦諦めたら、服も美容もすべてがなしくずし的にゆるくなってしまいそうで嫌なんです。『あのとき、ちゃんとケアしていれば良かった』と、あとで後悔しないように、今できるだけのケアをして、最後まで見苦しく闘おうと思っています(笑)」
●一条ゆかり(いちじょう ゆかり)/マンガ家
1949年、岡山県生まれ。高校1年生のとき、『雨の子ノンちゃん』で単行本デビュー。67年、第1回りぼん新人漫画賞に『雪のセレナーデ』が準入選し、『りぼん』にデビュー。以降、コメディからシリアスな恋愛ものまで、次々と大ヒットを生み出し、少女マンガ界に君臨。86年、『有閑倶楽部』で第10回講談社漫画賞少女部門受賞。2007年、『プライド』で第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。現在は第一線を退き、家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々を送っている。
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撮影/山田英博 取材・文/佐藤裕美 撮影協力/UTUWA