宿泊日の天気予報は「曇りのち雨」、
富士山が見られなければ、旅の目的が半減どころか台無しと、
空とにらめっこをしながら静岡県沼津市を目指してドライブ。
淡島は駿河湾に浮かぶ無人島です。
島には「あわしまマリンパーク」とピンク色の建物の「淡島ホテル」があり、沼津港近くの駐車場に車をおいてボートで島に渡り、ホテルにチェックインします。
お部屋は、リゾートホテルらしく広々としていて開放的です。
バルコニーからはくっきりと富士山さんが見えるはずですが…、う~ん残念!
それでも、雨がやんでいたので1周2.5㎞の海岸遊歩道を散歩することにしました。
部屋には白いスエットの上下とスニーカーが用意されています。
予約の際に、靴のサイズを確認されたのはそのためだったんですね。
ホテルのロゴ入りのトレーナーに着替え、スニカーに履き替えて、お散歩にお出かけです。
島には、鳥や花そしてたくさんの虫、自然の生き物がいっぱいで探検気分が味わえます。白いお花の名前は「ヒヨドリバナ」、部屋に置いてある島の成り立ちや自然を紹介する「淡島物語」という本で知りました。
散歩道の途中には、「富士山にかかる雲で明日の天気を予想しよう」とありましたが、富士山が見えないのでは「明日こそ見えますように」と祈るばかりです。
いよいよ、お待ちかねの夕食。12歳未満の子供は宿泊できないホテルなのでレストランは落ち着いた大人の雰囲気が漂っています。
夕日をイメージさせるカクテル「アワシマインペリアル」で夏の終わりに乾杯しました。
「近海の鮮魚と淡島ひじきの潮ジュレ」、「採れたて鮮魚と蓮根のミルフィーユ仕立て」と海の幸やお肉そしてたっぷりの野菜をバランスよく組み合わせたお料理が続きます。デザートは、「アメーラトマトとフルーツのガスパッチョとトウモロコシのシャーベット」。さらに「枝豆のタルト」。この日のディナーで一体何種類のお野菜を食べたのでしょうか? 一皿一皿のお料理の説明など、こちらの知識やペースに合わせたマニュアルではないスタッフの対応が心地よく、おいしくて楽しいひと時を過ごすことができました。
朝、目覚めてカーテンを開けると、そこには富士山の美しい姿がくっきりと!
浴室の窓からも見えるので、朝湯につかり「駿河湾ごし見る富士山」を独り占め。
至福のひとときです。
朝食では、オーダーしてから「アジの干物」を焼いてくれます、これは絶対食べるべき。
小ぶりなアジですが、昨夜のディナーに匹敵するおいしさです(笑)。
11時のチェックアウト寸前まで、再び島の探検。頂上にある淡島神社を目指しました。想像以上に急な道を上ると、山頂付近にはなぜか3体並んだ布袋様、なんともおおらかで微笑ましい感じです。
どこから見ても美しい富士山ですが、海の向こうがわにすそ野を広げた姿は端正で揺るぎなく悠然として、いつまでも見ていたい心洗われる景色でした。
淡島ホテル