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秋の楽しみ、信州・小布施で「食欲の秋」!

 

この季節しか味わえない味覚を求めて信州の小布施、上田を旅してきました。

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木々の色づき具合を確認しながら関越自動車道から上信越自動車道へと進み「小布施PAスマートIC」を下りると、赤い実をつけたリンゴの木が「信州へようこそ」と出迎えてくれました。栗やリンゴの農園、お屋敷の柿の木を見ながら10分ほどで小布施の中心地に到着です。

 

お目当ては、栗おこわと新栗を使った季節限定のモンブラン。「竹風堂」で昼食の席の予約をしてから、待ち時間を利用して菓子店をざっとひとまわり。狭い範囲に栗菓子のお店が軒を連ねているので、一軒一軒を覗いて回るのにとても便利です。が、楽しみにしていた季節限定のスイーツはどれも本日分は売り切れ、まだ午後1時ぐらいだったのですが…。

 

 

スイーツにはがっかりでしたが、「栗おこわ 山家(やまが)定食」(税別1450円)を目にしたらにっこりワクワク。昭和47年に「竹風堂」が売り出して、今や北信濃を代表する味となった栗おこわは、ほのかな塩味のもち米と自分のところで仕込んだ栗のほっくりとした食感と甘さが絶妙にマッチしてしみじみおいしい。いつでも買えるテイクアウトの栗おこわとの味の違いは歴然です。

 

 

おかずで気になったのは小鉢の中のつぶつぶ。豆のようですが見たことのない食材です。箸袋に書いてある説明によると、千曲川の河川敷で栽培されている長芋の子「むかご」のクルミ和えとのこと。それに「虹鱒の甘露煮」など郷土色豊かな味の数々、ご馳走様でした。

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食後は、「北斎館」(大人500円)で葛飾北斎の晩年の肉筆画を鑑賞しました。小布施は葛飾北斎が80代半ばの一時期を過ごした町です。平均寿命が50代という時代に89歳まで生きたことがすでに驚きですが、高齢であっても力強く緻密な絵を描き続けた葛飾北斎の執念ともいえる絵に対する姿勢に圧倒されました。「50代なんてまだまだ」と勇気をもらった気がしました。

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小布施は信州の人気スポットで一年を通して観光客が絶えないようですが、新栗が出回る10月中旬頃が一番のおすすめかもしれません。

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宿泊は、翌日のお楽しみの松茸山に近い温泉地、信州上田 別所温泉「旅館 花屋」に宿を取りました。純日本建築の宿で和の情緒たっぷり、建物と建物を結ぶ回廊を歩くと床がキシキシと音を立て歴史を感じさせます。有形文化財指定を受けている木造建築物だけに火は厳禁のようで、防火用バケツが印象的でした。

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二日目のお目当ては、松茸小屋で松茸料理をお腹いっぱい食べること。そこで、午前中はお腹を空かせるために信州の鎌倉といわれる別所温泉の町歩き…、と、その前に旅にははずせない農産物直売所へ。そこで見つけたのは小布施で食べた「むかご」。そしてリンゴを買って「別所温泉の見どころはどこですか」と尋ねると、「北向観音、安楽寺、常楽寺」とすぐに答えが返ってきました。

 

 

3つの建築物はそれぞれに趣が異なり、なかなか見応えがありました。中でも鎌倉時代末期に建立された安楽寺の国宝八角三重塔(拝観料300円)の木組みは見事でした。

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北向観音

 

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安楽寺

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安楽寺 三重塔

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常楽寺

 

別所温泉から車で30分のところにある信州上田の塩田平地区は松茸の産地として有名で、松茸の季節だけ営業する松茸小屋が点在しています。その中で今回訪れたのは「あぜ道山荘」。入口から小屋までけっこう急な坂を上り、小屋が近くなると松茸のいい香りがしてきました。そして小屋に入り目に飛び込んできたのが、見たこともない量の採れたての松茸! 否応なしにテンションが上がります!!

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土瓶蒸しにスライスした松茸が1枚とか松茸が気持ち程度入っている松茸ご飯しか食べたことがないので、焼き松茸、土瓶蒸し、松茸鍋、松茸ご飯などの松茸三昧はインパクト大です。しばらく松茸は食べなくてもいいというくらい、香りと歯ごたえを堪能しました。料理店でお行儀よく食べる松茸とは違った、産地ならではの野趣あふれる雰囲気に「こういう松茸の食べ方もあり?」と面食らった感じです(笑)。

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紅葉には一足早い信濃路でしたが、温泉に浸って秋の味覚を存分に楽しんで、幸せ気分いっぱいのグルメ旅となりました。

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◆竹風堂

http://chikufudo.com/

 

◆北斎館

http://www.hokusai-kan.com/

※平成26年11月25日より平成27年3月31日まで

増改築工事のため臨時休館となります。

 

◆旅館 花屋

http://hanaya.naganoken.jp/

 

◆あぜみち山荘

http://azemichi.jp/

 

 

 

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