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回向院さんで強運を授かって迎えた新しいお年

響

洋の東西を問わず、「ストーリーのあるモノ」に魅かれます。〈歴史あるもの〉〈流行りもの〉双方ともに好き。皆様に幸せ訪れる様なお出かけを、東京中心にお伝えしてまいります。

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受験シーズンでございます。

某塾の中学受験生を応援するポスターを目にする度に、最後は祈りの日々だった受験生時代を思い出します。

頑張っている受験生皆に、幸あれ!

そう願わずにはいられません。

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試験(資格も)、勝負事(賭事も)にご利益があると言われる人気の場所に巡り合えましたので、ご紹介いたします。

両国・回向院。

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江戸時代、別名振袖火事としても有名な明暦の大火では、10万人以上の尊い命が失われたそうです。その殆どが、身元のわからない方々。そんな無縁の人々の亡骸を手厚く葬るために、1657年、家綱の命によって作られたお寺が【回向院】です。

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両国といえば、お相撲。

当初、その舞台は【回向院】でした。

江戸時代、お相撲は主として公共社会事業の資金集めのための勧進相撲興行の形態をとっていました。1768年(明和5年)回向院境内の初興行より、勧進相撲の中心は回向院とされてきました。その後、回向院は1833年(天保4年)より春夏2回興行の定場所となります。そして明治42年・旧両国国技館完成までの76年間、回向院相撲時代は続きました。

お相撲との繋がりの象徴が【力塚の碑】です。昭和11年、相撲協会によって歴代の相撲年寄慰霊のために建立されました。現在も熱心な新弟子さんたちが、力を授かる様に祈願しにいらっしゃる様です。大きな石には大きな力が宿るため、パワースポットでもあります。

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回向院を訪れた日は「吉良祭」の日でした。吉良邸にも足を運びました。元禄市が立ち、沢山の方で賑わっていました。お祭り気分をより味わうため、四十七士の法被を羽織ってみました。

回向院には、私の大好きな伝統芸能に縁ある方たちのお墓があります。

そして、鼠小僧のお墓もあります。その鼠小僧のお墓こそが、強運を授かれる場所と言われています。

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義賊として有名な鼠小僧次郎吉が強運をもたらしてくれる…???

繋がりがわからなかったのですが、その理由は、

・泥棒を重ねてもなかなか捕まらなかったから

・するりと入ることができるから

とのこと。

 

【お前立ち】と呼ばれるお墓の前の石を削ったものを身につけると、強運に与ることができるそうです。まさに身を粉にして、たくさんの方々にお嫁入りしているお前立ち。現在5代目さんです。

 

こちらが【お前立ち】です。

訪れた日も、受験生らしき小学生とご両親がご家族でカリカリと削っていました

運良く!お持ち帰り様にジッパーつき小袋を持っていた私。削ってみました。ひとつまみほどの量を削るのも、結構大変。削った分を頂戴し、いつも身につけております。

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さて、2015年の信州・善光寺さん。北陸新幹線の開通もあり、7年に1度のご開帳で賑わっていたことは、皆様の記憶に新しいことと思います。

江戸時代の回向院は、【善光寺さんの出開帳】でも賑わっていました。

出開帳とは、普段拝することのできない寺院の御本尊様などが出張し、一定期間拝むことができる様にすることです。1778年(安永7年)に行われた出開帳では、なんと60日間で1,603万人もの方々がお参りし、大変な人気ぶりだったそうです。

実施が長らくなかった善光寺さんの出開帳ですが、2013年に回向院さんで行われました。戦後初のことでした。「東日本大震災復幸支縁」目的の出開帳には、お参りの方々がたくさんいらしていました。当時、ちょっと江戸っ子気分を味わったことを思い出しました。

回向院さんで強運を授かって迎えた新しいお年。

嬉しいこといっぱいの予感です。

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女史の皆様もますますお健やかに、幸せいっぱいの日々であります様に。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

回向院

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