初めてCHIHARUさんのメイクをページで見たときは、衝撃でした!
何がって、読者やモデルの顔が、狙った雰囲気ごと、ガラリと変わっていたから。これは、MyAge/OurAge世代へのテクもがっつりお持ちに違いない!! とさっそくお会いしたCHIHARUさんは、MyAge/OurAge世代はいりたてのお年頃で、まあ悩みと弱点をよくわかってらっしゃる! しかも、方策に対してのビジョンもきっぱり、情熱を持って語り、撮影でも集中力を切らさず、長丁場を「魅せて」くださいました!!
気がつくと、顔のあちこちに変化が!
やっぱり今までと顔が変わってきたのだから、メイク法も見直しが必要!!と実感している方!
年齢とともに現れるトラブルをカバーしながら、魅力を引き出す大人のメイク法、このヘア&メイクアップアーティストのCHIHARUさんのご指南どおりにやってみてください! 顔の立体感が蘇りますよ~!!
CHIHARU
ヘア&メイクアップアーティスト。
宝塚歌劇団に19年在団している間に培われた知識をベースに、
独自のメイクテクニックを提案。
著書に『CHIHARU式 美顔造形メイク』(幻冬舎)がある
「若づくりのキレイでなく、年齢の品性がある美を!」
まず知っておくべきは、自分の顔のどこがどう変わってくるか。
下のイラストを見てください。
●老け顔ポイントはこんなふうに現れます!
たるんで顔立ちが変わってきたら、メイク法もチェンジ!
やり方次第でどんなスキンケアや美容医療よりも即効でリフトアップした顔に見せられます。
「目立ってくるほうれい線やくまを隠そうとしてファンデーションを厚塗りするのはNGです。
年齢を重ねるほどにベースメイクは薄く、が鉄則。
気になるトラブルはピンポイントで消す方法を覚えましょう。
下がってきた顔が大きく見えるからと不自然なシェーディングをするのもMyAge/OurAge世代にはおすすめできません。
明るい色のパウダーファンデーションを顔の中心部分だけに使って光を集め、中高な顔に。
光をうまく使うと自然なシェーディング効果が生まれ、顔が引き締まって見えるのです」
若いときよりもいっそう心がけたいのは、顔からにじみ出る品性。
これも、メイクでうまく引き出しましょう。
「目やまつ毛、フェイスライン、眉のライン。そのきわに品が宿ります。
描いたらぼかす、そのひと手間を惜しまないことが大人のメイクには何より大切。
もっとキレイになりたいと願うなら、自分のメイク法と化粧品を見直して。
思い込みをやめれば必ず美しく変われます」
MyAge/OurAge世代メイクの鉄則は〝両手メイク〞
たるんで変化した顔に対応するメイクのテクニックを学ぶ前に、
まず覚えておくべき重要な鉄則があります。
パレットを持ったまま、片手でのメイクでは、肌たるみにアプローチできません !
肌を引っ張る、上げる、ひと手間がキモ。
必ず置き鏡を見ながら、両手でメイクがお約束です。
ほかにもCHIHARUさんがアドバイスするリフトアップメイク術のポイントが3つあります。
●置き鏡を使って角度と距離を大切に
角度が変えられる置き鏡はマストアイテム。
アイラインは鏡を上からのぞき込んで片手で目を引き上げながら描くと上手にできます。
また、眉は鏡を遠くに置いて顔全体を見ながら描くとベストバランスな仕上がりに。
●なりたい表情を意識して! メイク効果がUPします
チークを入れる場合は笑顔を作って頰の高い位置を確認して。
下まぶたのアイメイクはすっぱいときの表情にすると涙袋が浮いてきます。
また、クリームチークやアイシャドウを入れる際に自分の骨格を指先で感じることも大切。
●ブラシを使えば高度なテクニックは不要
大きめのパウダーブラシと良質な毛でできたチークブラシは必ず準備して。
次回からは、各パーツごとの具体的な悩み、疑問を解決するリフトアップメイク術を教えていただきます!
取材・原文/中込久理
撮影/青柳理都子〈人物〉 鈴木康久(千代田スタジオ)〈物〉
イラスト/内藤しなこ