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小腹が空いたときのスイーツは、脳に悪影響

黒川伊保子(くろかわいほこ)

黒川伊保子(くろかわいほこ)

人工知能研究者・脳科学コメンテーター

1959年長野県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒。富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて、人工知能(AI)の研究開発に従事した後、コンサルタント会社勤務、民間研究所勤務などを経て、2003年(株)感性リサーチを設立、同社代表取締役に就任。脳機能論とAIの集大成による語感分析法を開発し、マーケティング分野に新境地を開学した感性分析の第一人者。その軽妙な語り口が好評を博し、年間100回を超える講演・セミナーを行う。著書に『恋愛脳』『夫婦脳』『家族脳』(新潮文庫)、『日本語はなぜ美しいのか』(集英社新書)、『英雄の書』(ポプラ社)など

http://www.ihoko.com/

 

前回脳のはたらきを劇的に変えるのは、「さりげない生活習慣」であること、中でも「早寝早起き」の効果は絶大であることをお伝えしました。

けれども、そうはいっても、「私、朝が弱くて…」という方も多いのではないでしょうか?

朝早く起きても、アタマも働かず、カラダも動かない…。低血圧だから、寝不足だし…と思っている方、もしかしたら、夜、寝る前に、甘いものやお酒をたしなんではいませんか?

 

黒川-2-アイスクリーム

 

そうだとすると、

その「朝だる」の原因は、「低血糖」かも!?

低血糖とは、血液中のブドウ糖が足りていない状態。ブドウ糖は脳の活動に不可欠な成分なので、ブドウ糖が少ない状態では脳の活動が低下し、結果だるくなったり、眠くなったりするのです。血糖値が80mg/dlを下回ってくると、脳内ホルモンが出にくくなって集中力を失い、40mg/dlを下回ると、意識混濁に陥り、そのまま何時間も続けば脳死にも至ります。つまり、

 

脳が何より怖いのは、低血糖。

 

だったら、甘いものは脳にいいんでしょう? と思うかもしれませんが、さにあらず。

空腹時、いきなり甘いものを口にすると、一気に血糖値が上昇します。すると、血糖値を下げるホルモン、インスリンが過剰分泌され、ほどなく血糖値が急降下してしまうのです。

つまり、血糖値の急上昇は、血糖値の急降下を招く のです。

例えば夜10時をすぎてスイーツを食べてしまった場合。

30分から一時間ぐらいで血糖値がぐっと上がる。

そのせいで脳が無駄に元気になってうまく眠れなくなる。

午前1時頃、やっと眠れたかなと思ったら、今度はどんどん血糖値がさがって低血糖に。

迎えた朝はゾンビ状態……。

というわけ。

 

黒川 2 イラスト

 

「血糖値の乱高下」は脳内の電気信号のアンバランスを生み出し、
脳の働きを鈍らせ、気分のむらを生み出します

甘いものを食べた直後は、気分が高揚して元気になりますが、ほどなくだるくなり、眠くなり、ひどいときには、やがてむかついてキレルことも。

 

もちろん、スイーツを食べてはいけないわけではありません。食べるのなら、血糖値の乱高下を防ぐために、食後のデザートとして。

 

今は、24時間、甘いものが手に入る世の中。糖の正しい摂取法を知っておくのは、もはや大人の嗜み。自分の脳のパフォーマンスを下げないためにももちろんそうですが、家族や仕事仲間のためにも。気分にむらのある人と一緒にいると、結局時間を取られ、気持ちも削がれてしまいますから。

 

 

もっと詳しくお知りになりたい方は、ぜひ本書を!

 

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黒川伊保子プロフィール

黒川伊保子(くろかわいほこ)

人工知能研究者・脳科学コメンテーター

http://www.ihoko.com/

 

 

 

イラスト/sara

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