今回のテーマである歯と口腔内のケアについて、素敵女医の中でも特にこだわりを持って臨んでいるお二人に、日々のお手入れや対策などを詳しく伺いました。今回は常喜眞理さんです。
ヘアやネイルと同じサイクルの
口腔ケアでトラブル回避
常喜眞理さん
Mari Joki
1963年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。常喜医院院長。消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医・指導医、内科学会認定医、日本医師会認定産業医
「私は生まれつき歯が弱いのですが、40代半ばからは歯周病、嚙みしめ、歯肉後退、歯根が見えてくる、歯がぐらつくなどの症状に悩まされるようになりました」
と常喜眞理先生。若々しくバランスのとれたプロポーションで健康そのものに見える先生ですが、実は口腔内にさまざまなトラブルを抱えているといいます。
「今は少しでも悪化を食い止めるために、歯科医のアドバイスを受けつつケアをしているところです」
歯磨きは夜を中心に。なかでも重視しているのが、歯磨きの前に行う「ゆすぎ」なのだそう。
「最低コップ2杯分、計10回以上ゆすぎます。なぜなら、事前にしっかり口をゆすいでおかないと、汚れを歯に擦りつけてしまうだけでなく、傷をつけて着色を増強させてしまうから。カレーを作ったお鍋を洗う際、まず水で汚れを流してからスポンジで洗いますよね? それと同じです。これはぜひ読者の皆さんにも実践していただきたいと思います」
女性はヘアやネイルのサロンへはまめに行くのに、歯のメンテナンスはおろそかになりがち、と常喜先生。
「数カ月に1度行けば健康な口腔をキープできます。大切な健康への入り口である歯を、ヘアやネイルのケアよりおろそかにするのは残念。ぜひ同じようなペースで、歯科でのクリーニングとチェックを受けることをおすすめします!」
常喜先生の愛用するデンタルケアグッズとは? 次のページでご紹介します。
(写真左から)
歯磨きの最後にフロスを
「ひととおり歯磨きを終えたら、フロスで歯間を掃除します。時間はかかりますが、歯と歯茎の健康のためには欠かせません」。
ワックス加工で歯間に入りやすく、フロス初心者にも使いやすいタイプ。
リーチ デンタルフロスワックス オープン価格/ジョンソン・エンド・ジョンソン
高い保湿力のリップで潤いキープ
「リップケアには、資生堂のナビジョンHAリップエッセンスを愛用しています。少量を軽くのばすだけで、潤いが長時間続きます」。
潤いをたっぷり補給し、つけた直後からふっくらとしたツヤとハリのある唇を実感できる唇用の高保湿美容液。
ナビジョンHAリップエッセンス¥2,500/資生堂
歯ブラシ4本使いで磨き上げ
「毎日のケアでは、まず舌苔を落としたあと通常の歯ブラシで磨き、ゆすぎと再度舌のクリーニング。次に三角毛のワンタフトで磨き残しの多い場所にアプローチ。柔らかタイプで歯間を磨き、またゆすぎと舌のクリーニング。次に歯間ブラシで歯の間をきれいにし、硬めワンタフトで歯の裏側と横を中心に磨きます。最後にフロスで歯間を掃除します」
夜寝る前のデンタルリンス
「歯磨きとフロスでのケアを終えたら口をゆすぎ、最後にデンタルリンスで仕上げます」。
寝る前の歯磨きのあとにすすぐだけで、翌朝の口のねばつきや口臭をしっかり防いでくれます。歯肉炎の予防にも効果的。
ガム・デンタルリンス ナイトケア ナイトハーブタイプ 80㎖ ¥200/サンスター
次回は素敵女医、石井さとこさんの歯と口腔ケアのこだわりをご紹介します。
撮影/ケビン・チャン 冨樫実和 イラスト/内藤しなこ 取材・原文/上田恵子