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40,50代が知っておくべき「目の病気」⑥【眼瞼下垂】

過去、OurAgeでは「飛蚊症(ひぶんしょう)」「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」「眼瞼下 垂(がんけんかすい)」など、さまざまな目の不調を取り上げてきました。そしてそのたびに反響の大きさに驚かされました。

 

 

今と将来に備えてしっかりチェック!

 

40代、50代が知っておくべき

「目の病気」

 

OurAge世代になると特に、目の疲れ、見えにくさ、乾燥など、さまざまな不調が気になってきます。もちろん加齢による変化もありますが、気になる症状のすべてを年齢のせいにするのは危険です。

ここでは、気になる症状からどんな「目の病気」の可能性があるか、そして、その症状への対処の仕方などをご紹介していきます。

 

今回は、【眼瞼下垂】についてです。

 

 

 

大鹿 哲郎さん Tetsuro Oshika

1960年生まれ。’85年、東京大学医学部卒業、同大学眼科学教室に入局。東京大学医学部助教授を経て、現在は筑波大学医学医療系眼科教授。医学博士。白内障、角膜疾患、網膜硝子体など、眼疾患全般の診療を行っている

1960年生まれ。’85年、東京大学医学部卒業、同大学眼科学教室に入局。東京大学医学部助教授を経て、現在は筑波大学医学医療系眼科教授。医学博士。白内障、角膜疾患、網膜硝子体など、眼疾患全般の診療を行っている

 

 

 

 

【眼瞼下垂(がんけんかすい)】 

上まぶたが下がる

 

外見上の問題だけでなく、肩コリや頭痛、自律神経のトラブルなどを招くことも。

 

 

まぶたが下がることで
自律神経にも影響が

 

眼瞼下垂とは、目を開いたときに上まぶたが正常な位置(黒目の上方が少し隠れる高さ)より下がっている状態を指します。先天性と後天性があり、後天性の原因として最も多いのが加齢です。老化によって、まぶたを上げるときに働く筋肉と周囲の組織との結合が緩んでしまい、まぶたが上がらなくなってしまうのです。ほかにコンタクトレンズの使用による、まぶたへの刺激が原因になることもあります。

 

「眼瞼下垂になると、肩コリや頭痛、めまい、不眠などの症状のほか、自律神経失調症などの不調が出ることも。まぶたが下がっていて、かつ、このような症状がある人は、眼科で診察を受けるといいでしょう」(大鹿先生)

 

治療法として一般的なのは、機能を改善するための手術です。手術は形成外科や眼科で受けられ、基本的に保険が適用されます。

 

 

黒目にまぶたがどの程度かかっているかで、症状の度合いが分かれます。予防法としては、日頃からまぶたを強くこすらないようにすること。高齢者の場合、単なる皮膚のたるみと間違われることもあるので、適切な治療を受けるために、きちんと区別することが大切です

黒目にまぶたがどの程度かかっているかで、症状の度合いが分かれます。予防法としては、日頃からまぶたを強くこすらないようにすること。高齢者の場合、単なる皮膚のたるみと間違われることもあるので、適切な治療を受けるために、きちんと区別することが大切です

 

 

MyAge_012_073- 眼瞼下垂イラスト2

 

1.一般的に行われる眼瞼下垂の手術法「挙筋腱膜前転法(きょきんけんまくぜんてんほう)」。まず、上まぶたを切開します

 

2.次に、上まぶたの奥にある筋肉、挙筋腱膜を引き出します

 

3.引き出した挙筋腱膜の緩みをなくします

 

4.挙筋腱膜の緩みをなくして張った状態で、上まぶたを補強している組織、瞼板(けんばん)に固定します

 

 

 

▶▶▶OurAgeの過去記事も参照

連載 「眼瞼下垂」、今知っておくべきこと

 

▶▶▶MyAge2016秋冬号・P96〜も参照

書店でご注文いただくか、ネット書店や「OurAgeストア」でも購入できます。

https://www.flagshop.jp/ourage/

http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-102225-0&mode=1

 

 

 

次回は、[緑内障(りょくないしょう)]について詳しくご紹介します。

 

 

イラスト/内藤しなこ 取材・文/上田恵子

取材協力・資料提供&監修/大鹿哲郎

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