永遠のテーマ? 口もとだって、女性ホルモン! だモン!
いや歯や・・・もうすぐ春ですねえ~~(^^♪
なんて声が聞こえてきそうになるくらい 時間が経つのって早いですね。
ぼんやりしている間に季節は動き、いつの間にか・・・なんてこと、ありますね。
でも、ぼんやりとなんかしてられないっ!
あいつになんか負けられないっ!その相手とは、歯周病菌ですっ!
歯周病菌は女性ホルモンがお好き!?
今や、男女問わず成人の85%が歯周病と言われています。
歯周病とは歯周病菌が出す毒素が痛みを麻痺させながら、じわじわと進行していくのが特徴です。音も無く進行していき、最終的には歯を支える骨を溶かすという、なんとも不気味な病気。
虫歯のように痛みや違和感があれば、歯医者に行くけれど、痛みの予告がないので放置しているあいだに症状が進みます。嫌な感じですよね。
しかも。この歯周病。女性のほうがかかりやすい。あー、嫌だわっ。
ホントです。
なぜなら、歯周病菌は女性ホルモンが大好物。
え? なんで口中に女性ホルモンがあるの? と思うでしょ?
あるのです。
口中にいる歯周病菌には、歯と歯肉の隙間から少しずつ出ている女性ホルモンを栄養源にして繁殖する、エイリアンみたいな菌の種類がいるんです。
これが女性ホルモンの変化の時期に暴れだすんです。
女性ホルモンの変動期の3期。この3つのタイミングが大事。
もう私には関係ない・・・・・・なんて侮らず、まあ聞いてください。
女性ホルモンが口の中に及ぼす影響は、ほぼ一生。すべての女性にあてはまります。
まずは思春期。初潮を迎えるころに女性ホルモンが増産し、当然口中でも絶賛活発に。
これで歯周病菌も、もれなく増量。思春期性歯肉炎を起こしたりします。ちなみにこの時期の 女子の口臭が強くなったりします。ヘアケアやメイクに興味がいくお年頃ですが、一番気にしたいところは口もとです。
次はやっぱり女性の体の変化ナンバー1、妊娠期。ここは本当にポイント期。
昔から言われている子供を産むと歯を失う・・・なんて脅かしみたいに聞こえますが、これ、まんざら嘘でもない。
ここでまた歯周病菌エイリアン登場。
女性ホルモンエストロゲンが増殖し、このエストロゲン大好物の歯周病菌が大量発生、ついでにプロゲステロンが炎症のもとになるプロスタグランジンを刺激して歯肉を腫れやすくしてしまいます。
つまり、一気に歯周病の持病化につないでしまうリスクが上がるのが妊娠期ですね。
つわりなどで気持的に余裕のないこの時期は、唾液の流れも悪くなるので口内環境は荒れやすくなります。
歯周病菌エイリアンの暴走を阻止するべく、デンタルケアや歯のクリーニングをして口内環境の改善を図るのは得策です。口中が清潔になることで、お腹の赤ちゃんにも良い影響を及ぼしますね。
いよいよ来ました!ナンバー3.OurAge世代の出番です!
閉経後こそ口もとが健康の決め手になる?
さて、思春期を経て出産を乗り越え子育てもひと段落したころ、またまたあいつ、歯周病エイリアンが別の形でひたひたとやって来ます。
ホント、無理(´;ω;`) なんて言わずに戦いましょう☺!
閉経後は今度、女性ホルモンの分泌が落ちますよね。じゃあ、口中にもいいじゃない?って思ってしまいますが、今度は減ってしまうことから骨密度が低下する。
当然、顎の骨密度も低下する。と、噛む力も弱くなってしまいます。
顎や歯肉周りの骨密度の低下は口もとの骨粗鬆症ですね。これによって歯周病のリスクが上がります。今度は減りゆく女性ホルモンの巻。オンナの体に適度ってないんですよね。(´;ω;`)ウッ…
ここでするべき事。
歯磨きケアやクリーニング、定期検査などのデンタルチェックと、もう一つはやっぱり運動! エ~クササイズウ~~((´∀`))!
つまり、口もとの運動量を増やしていくことです。
この時期は更年期症状も相まって、メンタルが落ち込み気味になりますよね。なんだか逃げていく女性ホルモンの後ろ髪に惹かれるような?
でも、仕方ない。逃げた女房に未練はもたず(古っ?)、明るい未来へGO!
ようこそ☺!成長ホルモンさまっ!
注目したい♡ ふたつのホルモンくん!
まず、やっぱりまだまだキレイで魅力的に行きたいアワエイジ世代。口もとはもちろん、お肌も美しく・・・。それには、女性ホルモンだけではなく、成長ホルモンのパロチンというホルモンがアワエイジ世代の心強い味方です。
このパロチン、若返りホルモンとか、美肌ホルモンと言われていて、女性には有難いホルモン。このパロチンの恩恵、沢山頂きたいですよね。
じゃあ、どうやったら出る?
噛むことです。食べ物を良く噛んで食べること。カムカム!パロチン、ウエルカム~!
特別なことではなくて、毎日の食事を良く噛む。噛むことで、唾液にパロチン、増えていきます。
一口20回以上。顎の運動量が増えるとパロチンが出てくる、サラサラ唾液が口中を清浄する、歯もナチュラルに清掃する、と。
噛むことは最高の口もとエクササイズです。
さて、パロチンと並び、もう一つの心強い味方の成長ホルモン。その名も長い・・・
デヒドロエビアンドステロン。略してDHEA。
このホルモンも若返りホルモンとして有名ですね。
このホルモンは男女共通ホルモン。分泌が多いほど長生きするらしい。こりゃ出したいわね☺!
このホルモンの特徴はストレスやイライラに弱いこと。
で、笑顔の多い毎日を送ることで、増えていくそうです。しかも、唾液の量が多い人はこのホルモンの分泌レベルが高いそうです。
唾液って本当にアワエイジ世代の味方ですね。
ここでポイント。
口もとの骨粗鬆症の恐怖におびえず、歯周病のリスクに負けず、女性ホルモンの減少にめげず、イライラせず、笑顔でガム噛みエクササイズ。
で、美肌ホルモンパロチンと、若返りホルモンDHEAに活躍して頂きましょう!
更年期世代の歯周病のリスクが上がる原因は、唾液の減少や噛む運動量の低下から、とも。
毎日の生活に噛む運動を取り込むことで、ホルモンのバランスにも影響が出て来ます。
運動といえば!
シドニーオリンピック日本代表 女子マラソン選手 市橋有里さん登場☺
市橋さんと女性ホルモンなんて、あまりピンとこないかもしれませんが、市橋さんもマラソンだけでなく、女性ホルモンと戦ってきていました。
そこで、市橋さんにそのあたりのお話を伺いました。
やはり、マラソンは過酷なトレーニングの連続。
十代から練習に励み、一流アスリートとして体を絞る。
その負担はやはり、女性ホルモンにも影響し、生理が止まり、休養期間はピルでホルモンのバランスを整えていないと、若くても骨粗鬆症になってしまうのだとか。
市橋さんは、ピルの体への影響は感じなかったと明るく答えてくれましたが、ひとつ気になったのは、口の乾きや唇の乾燥だったそうです。
アスリートとして、骨や筋肉を大切にするとともに、噛み合わせや歯の健康にも気をつけるのは鉄則です。
市橋さんは、これを機に口中の状態や健康をより意識していくことになったそうです。
今でもマラソン大会のゲストランナーとして活躍されている市橋さんは、このお仕事を続けるためにも食事や健康に留意することはもちろん、歯周病予防に定期的にデンタルチェックをしたり、噛み合わせのチェックをして、体と口もとの健康を常に維持する努力を怠りません。
女性ホルモンのバランスから学んだ代表選手!ですよね。
私たち女性の永遠のテーマ、女性ホルモン。
増えたり、減ったり、歯周病菌と一緒に悪さ?したり。減ったら減ったで、骨や歯に影響したり。口中に影響を及ぼすことが多々あるってこと、ちょっと覚えておいてください。
笑顔で明るく良く噛んで!
ふたつのホルモンも増やして歯ッピー☺に!
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★石井さとこ先生のクリニックは、 ホワイトホワイト(恵比寿店、ルミネ新宿店、ルミネ有楽町店) http://whitewhite.jp/