カオルンです。
①の「老眼になる原因と我慢することで起こるさまざまな不調」、②の「老眼治療のメリットとデメリット」に続き、3回目の今回は、「老眼の進行を遅らせるための目にいい習慣」をご紹介します。 毎日の暮らしに、まめに取り入れていくことが大切。いつまでも、元気で若々しい自分でいるために、あきらめずに、頑張って!
進行を遅らせる手だては?
今日から始める老眼にいいこと
老眼を根本から治すことはできませんが、進行を食い止める手段はあります。大事なのは、目の筋肉や自律神経を疲弊させないこと。梶田先生が指南する目にいい習慣を、さっそく実践してみましょう。
1.ピント合わせトレーニングで、毛様体筋を鍛える
「水晶体を支える毛様体筋をしなやかに保つことが老眼の進行を遅らせることにつながります。私たちの生活は近くを見ることが多いので、毛様体筋を鍛えるために、時々遠くにピントを合わせる練習をしましょう。
例えばパソコン作業中も10分に1回、2~3m先にある窓の外の花や木を眺めるなど。1~2秒見るだけでOKです」(梶田先生)
2.目の老化にもやはり抗酸化成分が効く!
「筋肉である毛様体筋が疲れると眼精疲労につながり、老眼が進みやすくなります。普段から疲労のもととなる活性酸素を除去する抗酸化成分を取り入れるようにしましょう。
なかでもおすすめはビタミンEの1,000倍の抗酸化作用をもつといわれアスタキサンチン。鮭やイクラ、エビなどに含まれる成分で、食事やサプリメントで簡単に補給可能」(梶田先生)
3.寝る前のリセット術で自律神経を整えよう
「入眠時に本を読む人がいますが、これは近くを見るために目は副交感神経を働かせ、頭は交感神経を働かせているというチグハグな状態。睡眠前には体と目の自律神経を同調させることが大事です。
寝る前に5~6分、視線を3mくらい先に向け、肩を回すなどの軽い運動をすると、目も体も同じレベルになり、自律神経が整ってきます」(梶田先生)
4.「スマホは30~40㎝離して見る」を習慣づけて
「実はスマホを見るとき、あまりにも画面に近づけて見ているために、ほとんどの人が片目だけで見ていることが多いのです。片目で見るクセがついてしまうと、外斜位といって、目が外側に寄ってしまうこともあるためとても危険です。
スマホは30~40㎝離して見るように心がけましょう。パソコンやスマホ専用のメガネを作るのも有効な方法です」(梶田先生)
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/矢沢美香(STRIPE)