いし こんにちは。やる気はあるけど根気がないぐうたらライターの
いしまるこです。世界最先端のアンチエイジング情報を根来先生から
根掘り葉掘り聞き出して、皆さんにお伝えしますよ。
記念すべきドクター通信第1回のテーマは睡眠。
「老けない眠り方」についてうかがいます!
ところで先生、いきなりですけど、すごーく背が高いですねぇ。
根来 185cmありますよ。子どものころから背の順では後ろの
ほうでした。まあまあ、お茶でもどうぞ。
いし あっ、先生自ら恐縮です。ところで、寝る子は育つというけれど、やっぱりよく寝る子でした?
根来 はい。成長ホルモンがたくさん出て、おかげさまで
こんなに大きく育ちました。
いし さすがは成長ホルモン!
おとなにとっては老化しにくいからだをつくる、
大切なアンチエイジングホルモンの代表格ですよね。
根来 そのとおり。成長ホルモンは20歳をピークにどんどん減って、40歳では20歳の半分、60歳では4分の1くらいしか
分泌されなくなるんです。OurAge世代は自分の眠りを見直して、意識的に分泌量を上げる工夫が必要ですよ
いし ひぃー。今後は一滴たりともムダにしたくないです!
※成長ホルモンとは、全身の細胞を修復し新陳代謝を活性化、免疫力も強化する万能ホルモンです。一日の分泌量の約70パーセントが睡眠中に分泌され、ノンレム睡眠(深い眠り)が訪れる寝入りばなの3時間にピークを迎えます。
では、3時間睡眠を確保すればOKかといえば、答えはNO。睡眠時間が短いとせっかく成長ホルモンが分泌されても、全身に行き渡って修復するための時間がありません。長寿の人の睡眠時間は7時間が最も多く、それより短くても長くても、心臓病の発症率や死亡率が高くなるというデータがあります。
根来 成長ホルモンを遺憾なく発揮させるには、7時間睡眠が理想ですが、いしまるこさんはいかがですか?
いし つい夜遅くまでだらだらしちゃって、気がつけば4時間睡眠くらいになることもざらかも……。
根来 4時間睡眠が3日間続くと、血圧や血糖値が上がるし、
がんも発症しやすくなるんですよ。
いし えーっ、たったの3日で!?
根来 寝不足は皆さんの想像以上に体にダメージを与えるんです。寝不足が続けば細胞や遺伝子レベルにまで被害が及び、
間違いなく老化のスピードが加速し、寿命を縮めることになります。
いし 今日から7時間寝ます!
根来 それでは皆さん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン