体の中を整えることが大切。
乾燥に負けない“強い肌”は“美腸”がつくる!
高価な化粧品を使っているのに、なぜ肌があれるの? と疑問に思っているあなた、自律神経と腸内環境が整っていないからではないでしょうか?
ここでは、2回に分けて健美腸ドクターの小林暁子さんに、“美肌”のために必要な“美腸”つくりについて教えていただきました。
2回目の今回は、具体的に美しい肌を取り戻し、キープするために必要なポイントをご紹介します。
美肌をキープするには?
肌あれ、便秘…
それは、腸内環境の乱れが原因かも
腸は、食べたり飲んだりしたものを吸収して、いらないものを排泄します。腸から栄養がきちんと吸収できなければ、いくらサプリメントなどを飲んでも効果は出ません。
腸内環境を整えるには、自律神経のバランスを整えて腸をしっかりと動かし、腸内の善玉菌・日和見菌・悪玉菌などのバランスを整えることです。美腸になれば栄養がきちんと体内に届けられ、酸素とともに全身の臓器に行きわたります。
そうすることで吹き出物がなくなったり、トラブルのないきめの整った肌になるのです。
自律神経を整える!
ストレスをためない、規則正しい生活、
軽い運動を心がける
自律神経の乱れには、ストレスが大きくかかわります。日常生活で緊張する時間が長いなら、のんびりした時間を持つことも重要です。
また、できるだけ規則正しい生活を心がけてください。生活が乱れても、朝食はきちんととること。朝食が体内時計の乱れをリセットしてくれます。軽い運動も効果あり。
イラストのように手の甲と甲を合わせて、両手を伸ばしたまま上半身を回してください。そのとき肩甲骨がしっかり回っていることを意識して。こんなストレッチをするだけでも緊張をほぐすことができます。
腸内環境を整える!
小林先生の美肌の秘訣は、
朝食時のヨーグルトにあり!
ドクターになりたての頃はすぐに風邪をひいたり、肌がボロボロだったという小林先生。腸の研究を始めて、自分の不調は腸内環境が悪いせいだと気づいたそうです。
そこで生活習慣を改め、朝食にも工夫を。現在も、朝食はヨーグルトに食物繊維がたっぷりなナッツや、ビタミン豊富な果物を入れて。グラノーラを入れて食べる日もあるそうです。
「昼食と夕食は、外食になってしまいがち。あまり健康的なメニューにすることができないのです。ですから、朝食はできるだけ体によいものにしています」
■Yogurt
発酵食品であるヨーグルトは美肌のもと。乳酸菌とビタミンB群が含まれているので、腸内環境を整えながらエネルギーの生成を助け、代謝効果が期待できます
■Fruit
朝食には、ビタミン豊富な果物をヨーグルトとともにとるようにしましょう。色の濃いベリー類は、ファイトケミカルが多いので、抗酸化作用も期待できます
■Nuts
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なナッツ類。ビタミンやミネラルは、美肌づくりに欠かせません。また食物繊維は腸内の不要物をからめて排泄します
ヨーグルトの摂取は
肌の乾燥を改善します
慢性的な便秘があり、さらに乾燥肌でも悩んでいる20~39歳の女性61名を2群に分け、ヨ-グルトの皮膚機能改善作用をみた結果です。
1群にはコラーゲンペプチドとセラミドを配合したヨーグルトを、もう1群には、コラーゲンとセラミドを配合した酸性飲料(乳製品および乳酸菌を含まない)を、それぞれ120㎖ずつ1日1回、4週間摂取してもらいました。
その結果、両群とも摂取前に比べて乾燥が改善されたうえに、ヨーグルト含有群のほうが、有意に改善されたことがわかります。
撮影/板野賢治〈ヨーグルト〉 佐々木実佳〈小林先生〉 イラスト/内藤しなこ 取材・原文/宇野美貴子