食べているものが体をつくる――。
健康と美容の基本ともいえる大切な「食」。
今回は62人の”素敵女医”※の皆さんに、日頃意識して食べているもの、
そして食へのこだわりについて伺いました。
8割以上の人が、何らかの形で実践している糖質制限
今回、62人の素敵女医の皆さんに「食」へのこだわりを伺ったところ、
8割以上の人が実践していたのが「糖質制限」でした。
これは、血糖値を上げる糖質と炭水化物を制限し、
脂質とタンパク質を多くとって痩せるという食のスタイルで、
もとは2型糖尿病患者向けの治療食だったもの。
最近では、糖質制限をストイックに進化させた
「ケトジェニックダイエット」も注目されています。
ただし、糖質制限の実践方法は人それぞれ。
ご飯やパン、麺類は一切食べないという人もいれば、
「完全に制限するのではなく、
炭水化物を50%カットする程度のゆるい糖質制限です。
その炭水化物も白米ではなく玄米にする、
野菜を先に食べるなどして、低GIになるように気をつけています」
(船曳美也子先生・産婦人科)という人も。
また、意識してブロッコリーや鮭、
りんご、オリーブオイルなどの抗酸化効果の高い食材をとる人、
乳酸菌飲料や納豆をはじめとした発酵食品で、
腸内環境を整えることに気を配っている人なども目立ちました。
その一方で、世の中の健康食ブームに苦言を呈する先生もいます。
「これがいい、あれがいいというコマーシャルに左右されず、
新鮮な旬のもの、体が欲しがっているものをしっかり見つめることも大切なのでは?
私はおいしいと感じる気持ちを忘れずに、
食事を楽しみたいと思います」
(谷祐子先生・形成外科・皮膚科)
体にいいからといって、同じものを大量にとり続けるのは危険。
食にもバランス感覚が求められるようです。
次回は素敵女医が「意識してとっている食べ物BEST10」を発表します!
今回ご協力いただいた62人の素敵女医データ
(45~61歳)
美容皮膚科 14人
産婦人科・婦人科 8人
歯科 8人
眼科 6人
内科 5人
皮膚科 5人
形成外科 4人
精神科 3人
整形外科 2人
美容外科 2人
麻酔科 2人
乳腺科 1人
耳鼻咽喉科 1人
泌尿器科 1人
What’s S-Joy? ※
S-Joyとは、素敵女医(SUTEKI JOI)からのネーミング。
Over-45のOurAge世代で、
若々しくイキイキと輝いている女性医師の皆さんに、
ずっと美しく健康で過ごす秘訣を伝授してもらうシリーズです。
美容皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、
幅広い科の先生方の専門知識を生かしたアドバイスや、
ご本人が実践していることをお伝えします。
New S-Joy
今回の企画から新たに2名の素敵女医が参加してくださいました!
鳥飼こづえさん Kozue Torigai
49歳・眼科 日本眼科学会および日本抗加齢学会専門医
「野菜→タンパク質→糖質と、食べる順番に気をつけています。
外食の際にはワインや日本酒を飲みますが、
その分、朝・昼食で調整し、サプリも欠かしません」
平田雅子さん Masako Hirata
54歳・女性外来(皮膚科) 私のクリニック目白
「糖質制限は時々しています。
控えているのは、ご飯、パン、パスタ、じゃがいも、
さつまいも、かぼちゃ、菓子。
これらはもともとあまり食べません」
撮影・フードアート/大垣友紀惠
取材・原文/上田恵子