素敵女医たちの更年期の乗りきり方。
今回は多くの素敵女医が対策のひとつとしてあげていたHRT（ホルモン補充療法）について、健康院クリニックの飛田砂織先生に詳しくうかがいました。
HRTは、医師と相談しながら
症状や体質に合った治療を
HRT（ホルモン補充療法）はhormone replacement therapyの略で、閉経後、減少したエストロゲン（卵胞ホルモン）を補い、更年期の症状を改善する治療法です。
飲み薬、貼り薬、ジェルがあり、子宮内膜の増殖を防いで子宮体がんを予防するため、プロゲステロン（黄体ホルモン）が併用されます（使われない場合もあり）。
HRTについて、健康院クリニックの飛田砂織先生に伺いました。
「HRTは、更年期の症状をやわらげるだけでなく、骨粗しょう症や動脈硬化など、更年期以降に増えてくる病気や症状の予防にも効果があります。また更年期の初期から補充することで、認知症のリスクが軽減するともいわれています。
現在、保険適用のHRTで使われているホルモン（エストロゲン、プロゲステロン）の中には合成ホルモンもあります。合成ホルモンは、一部の分子構造がヒト本来のホルモンと異なる構造を持っているため、体内に長く残留したり不自然な働きをすることも。
そしてそれとは別に、ナチュラルホルモンと呼ばれる、ヒトの体内に本来ある化学構造とまったく同じ構造を持つバイオアイデンティカル（生物学的に同一な）ホルモンがあります。ナチュラルホルモン補充療法では、エストロゲンとプロゲステロンだけでなく、甲状腺ホルモン、DHEA、男性ホルモン（テストステロン）などの中から、その人に不足しているホルモンを総合的に補充していきます。
保険適用ではないため高額ではあるものの、体への負担が少なく、最近ではこちらを選ぶ人も増えています。どちらを選ぶのかを含め、医師と相談しながら治療していきましょう」
カリフラワー、芽キャベツ、かぶ、小松菜などアブラナ科の野菜には、
乳がんを抑制する作用のグルコシノレートという成分があります。
撮影／小松勇二 取材・原文／上田恵子
