いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。今週も、根来先生に快眠のための裏技を教えていただきますよ。
根来 こんにちは、いしまるこさん。今週はスッキリ目覚めて、ぐっすり眠るための、朝晩の水分の摂り方についての裏技をご紹介します。
いし 眠りと水? 一体どんな関係があるんですか?
根来 睡眠中は多くの汗をかき、呼吸や皮膚からも水分が蒸発しています。そのため、目覚めの体は水分をとても必要としているんですね。
まずは、これを補うために、朝起きたら、コップ1杯の水を飲むといいんです。細胞が活性化されますよ。
また、目覚めた時の体はデトックスモードになっているのですが、水を飲むことで胃腸への刺激にもなり、排尿・排便が促進されます。
いし 目覚めの水におすすめのタイプはありますか?
根来 炭酸水は胃を刺激して胃酸を出し、胃腸の働きを整える作用があるので、目覚めの水に向いていますよ。
いし 炭酸のシュワシュワッとした泡で、いかにも目が覚めそう!
根来 あくまでノンアルコールですよ。
いし わかってます〜。 でも寝る前ならいいですよね? ナイトキャップ!
根来 残念ながら、ナイトキャップはNGです。
いし えーっ、でもお酒を飲むと眠くなるでしょう?
根来 確かに、お酒を飲むと一見眠りに誘われる感じがしますが、それはレム睡眠の浅い眠りで、本当に必要なノンレム睡眠の深い眠りには至らないんです。
さらに飲み過ぎた場合は、脳が興奮状態になり、それに伴い脈拍数が上がって、どんどん眠りが浅くなってしまいます。
いし 飲み過ぎなければいいのでは?
根来 寝る前にお酒が体に入ると、睡眠中に肝臓をはじめ、消化器系の臓器がアルコール分解のためにフル稼働になり、体が全く休まりせん。
脳も体も回復することなく翌日を迎え、アンチエイジングホルモンの分泌も減ってしまいます。
いし それは困る〜。
根来 さらに言えばですね‥‥。、
いし ひぃ〜、まだあるんですかっ!?
★ アルコールは神経と筋肉の機能を麻痺させる作用があるため、就寝前に飲むと、舌やのどを支えている筋肉を弛緩させてしまいます。
すると、舌のつけ根がのどの方に落ち込んで、いびきや無呼吸状態を引き起こすこともあります。
根来 ストレス発散に適量のアルコールを飲むことはかまいませんが、それはディナーの時にとどめたほうがいいですね。
コーヒーや紅茶なども、カフェインがメラトニンの分泌を抑えるので、夜飲むと睡眠の妨げになります。
カフェインは4〜5時間効果が持続するので、ベッドに入る5時間前以降は飲まないようにしてください。
いし では寝る前におすすめの飲み物は?
根来 就寝前は、鎮静効果のあるカルシウムを多く含む硬水がおすすめ。緊張や不安を和らげるカモミールティーやホットミルクもいいでしょう。
いし こんりんざい、寝酒はやめます!
根来 それでは皆さん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン