腸脳相関、腸活エクササイズ、腸治療法など最新情報が満載!
まだ間に合う! 腸が整えば体の内も外も美しくなる
「腸内環境」を本気で見直す
今、にわかに注目を集めている腸の世界。研究が進むにつれ、実はほとんどの病気は腸内環境の悪さが根源であることがわかってきました。
いつまでも元気に健康でいたいなら、Our Age世代からの腸活が必須です。
美腸ケア1
腸に関する最新Topics
研究が急ピッチで進むなか、現在、解明されたこと、されつつあること、そして現代人が抱える問題まで、腸に関する8つのTopicsに注目!
ここでは、その8つのTopicsを3回に分けてご紹介します。
今回は、「各駅停車症候群」とは? 腸内環境を変えればうつも治る? の2つのTopicsです。
Topic1
各駅停車症候群が急増中!
病名は過敏性腸炎。その原因は精神的ストレスです。ストレスを感じると交感神経が緊張して、腸の動きが悪くなります。すると善玉菌が減って悪玉菌が増え、腸内細菌の働きが落ち、便を作る機能も低下します。
男性ホルモンは便をゆるくし、女性ホルモンは便を硬くするため、男性は下痢に、女性は便秘になりやすいのですが、女性も更年期になると女性ホルモンが低下して、下痢を起こしやすくなると考えられます。
電車の中でもよおすことを恐れて、急行電車に乗れないため、別名「各駅停車症候群」と呼ばれています。
Topic2
うつも腸内環境で治る?
うつ病の発症には、幸せホルモンであるセロトニンやドーパミンが関係しています。実はその約90%は腸で作られていて、腸内環境が悪化すると、この産生量が減り、脳内の幸せホルモンが欠乏してしまいます。実際にうつ病患者は偏食や食生活が乱れているケースが多く、腸内環境の悪さが報告されています。
最近では、精神科でも食事療法による治療を試みるところも。またアメリカでは、ある種の腸内細菌の欠乏が脳に影響を与えていると考え、その菌で腸内環境を変えることで、うつ病を治療する臨床研究も始まりました。
次回は、腸活は免疫機能の正常化のポイント、太りやすい体質には腸内細菌が関係している、便秘の放置は危険! の3つのTopicsをご紹介します。
撮影/小山志麻 イラスト/D[diː]〈花〉 内藤しなこ
取材・原文/山村浩子 監修/藤田紘一郎