年齢と共にその量が減ってきてしまうものと言えば、ヒアルロン酸やエラスチン、筋肉、骨量などと実にさまざま。そしてもうひとつ、ポリアミンも! さて、このポリアミンとは何かご存知ですか?
「ポリアミンは、ヒトや動物、植物などすべての生物のあらゆる細胞で作られている、生きていくうえで欠かせない物質です。細胞の合成や分裂など細胞の状態を正常に保つ働きを担うことからアンチエイジングに大きく関与しているとされ、遺伝子の保護、炎症抑制作用があることも知られています」
協同乳業研究所技術開発グループ 主幹研究員の松本光晴さんです。生活習慣病や老化に伴って発症しやすくなる疾患は慢性炎症から引き起こされているため、炎症抑制作用があるポリアミンは健康寿命を延ばす物質としても注目されているのだそうです。
「加齢によって合成できなくなってくるポリアミンを補うには、納豆などポリアミンを多く含む食材を摂るのも手。しかし、すぐに吸収・利用されてしまいます。そこで着目したのは、ご長寿の方は血中ポリアミン濃度が高いという研究報告です」
私たちは腸内細菌でもポリアミンを作ることが出来るものの、腸内細菌叢には個体差があり、ポリアミンをつくれる人とつくれない人がいるんだとか。この差こそが健康寿命に影響しているかもしれないわけです。
そこで、協同乳業は20年以上の研究期間を費やし、ほぼすべての人の腸内でポリアミンを増やす技術を開発、特許も取得!
この技術を生かして今秋に誕生したのが、「LKM512®ヨーグルト+(エルケイエム512ヨーグルトプラス)」(税別¥120)です。
生きて腸に届いて増えるビフィズス菌LKM512とアミノ酸の1種であるアルギニンにより、おなかでポリアミンをつくるヨーグルト。全国のスーパーで発売中です。
「腸内細菌を改善」だったり、病気などの「リスクを軽減」などを謳った機能性ヨーグルトは多く市販されていますが、腸内細菌は個体差があるものだし、自分にはどれが合うのか迷っていた人も多いのでは? その点、このヨーグルトは年齢や腸内細菌叢に関係なく、私たちに必要なポリアミンをピンポイントで増やしてくれます。
人工甘味料は不使用、脂肪分0タイプながらほどよい甘みを感じる食べやすい美味しさ。個人的には、毎日食べたいものだから大きいサイズもぜひラインナップに、と密かに期待しています。
取材・文/佐藤素美