グルテンフリーの穀物「フォニオ」
ニューヨーク在住で、食のトレンドに敏感な友人が、今ニューヨークで話題になっていて、これから日本でも流行しそうな食の最新情報をちょくちょく伝えてくれます。そんな彼女が今年のはじめに、「これ知っている?」と送ってきてくれたのが「フォニオ(fonio)」です。
フォニオは、西アフリカで数千年前から広く栽培されてきた穀物。現地では「古くから人々に親しまれてきた食材」として、大切にされています。そんなアフリカ発の穀物が、今、ニューヨークをはじめ、欧米で人気を集めているそうです。
その人気の秘密のひとつは、グルテンフリーであるということ。さらに、タンパク質、食物繊維、鉄分なども含んでいるという、栄養価の高さでも注目を集めており、「第2のキヌア」とも言われています。
まるで砂のように細かい粒状で、同じ穀物でもアワやヒエよりひとまわり小粒。乾燥している状態ではサラサラです。生のままではもちろん食べられないので、さっとゆでて食します(ゆでると量が倍くらいに増えます)。口に入れると、プチプチ感がとても楽しいです。こうした食感が好きな女性にはたまりませんね!
肝心の味はと言うと、ほんのりとした甘味が特徴。しっかりとしたコクが感じられてとてもおいしいです。
日本でもすでにその人気は高まりつつあるようです。私の教室でもグルテンフリーに関心のある生徒さんや、流行の食材やスーパーフードにアンテナをしっかりとたてている方々は、早速メニューに取り入れています。
今年の夏に、海外からのゲストをおもてなしするパーティーの、ケータリングのオーダーがありました。ゲストの中に、グルテンフリーの食事をしている方いらっしゃるということなので、フォニオを使った料理をお出ししたところ、大変喜ばれました。
欧米ではグルテンフリーが日本よりも浸透しているようですね。フォニオはグルテンフリーの方にとってはとくに、素晴らしい食材だと思います。来年はオリンピックもあり、海外のゲストをおもてなしする機会も多くなりそうなので、フォニオを使った料理をレパートリーにしておくとよいですね。私のレッスンでも、いろいろご紹介していきたいなと思っています。
今回はタブレのように使用し、サラダにしましたが、寒いときにはスープにいれてもいいですね。お腹いっぱいになるのでダイエット中の方に特に人気が出そうです。冬太りの予防によいですね。お米と一緒に炊いてもおいしくいただけるかなと思っています。ぜひ、皆さんも、さまざまなアレンジにトライしてみてくださいね。
フォニオのサラダ
材料
フォニオ……大さじ2
きゅうり……1/2本
トマト……適量
赤玉ねぎ……適量
パセリ……適量
Aレモン汁……大さじ1
Aオリーブオイル……大さじ1
A塩・こしょう……適量
作り方
①フォニオをザルに入れてさっと水で洗う。鍋に湯を沸かし、フォニオを加えて、2分くらいゆでる。ザルにあけて水気をきる。
②きゅうり、トマト、赤玉ねぎはすべて、5mm角に切る。パセリはみじん切りにする。
③①と②をあわせ、Aの材料を混ぜたドレッシングであえる。