心も体も養生、「お米のシロップ」
山口県萩市に行ってきました。萩は、お魚がとっても美味しくお酒も美味しく、農産物も豊富。そんな荻で、農薬・化学肥料を使わずに栽培したお米と麦芽だけで作られた甘味料、「お米のシロップ」(https://hagi-aglead.com/)に出会いました。
スプーンですくって口に含むと、どこか懐かしいような素朴な味わいが口いっぱいにゆっくりと広がります。化学的な味、作られた味は一切感じられない、やさしい甘みです。「原材料はお米と麦芽だけ!」なので、赤ちゃんの離乳食にも安心して使えますし、砂糖を取ることを避けている方にもぴったりです。昨年、「調味料選手権2019」(主催:一般社団法人日本野菜ソムリエ協会)のJ Vegan部門を受賞しているというのも納得できますね。
この、独特のやさしい甘みはどのようにして作られているのでしょうか? まず、原料のお米は、農薬や化学肥料を使用しない自然農法に近い方法で安全に作られたもち米。これを蒸してから水と麦芽を加え、60度に調節したら、布にくるんで一晩寝かします。褐色に変化したら布で絞って糖化液を抽出。さらに丁寧に灰汁を取り除きながら4~5時間煮詰めてシロップ状にするそうです。
「お米のシロップ」にはビタミンB群やミネラルが豊富に含まれているため、栄養価の高さから、子どもや病人の養生食としても重宝されてきたとか。また、オリゴ糖が含まれているというのも魅力。オリゴ糖は腸内に存在するビフィズス菌など、善玉菌のエサとなってその働きを促し、腸内環境を整える効果があることで有名ですよね。
さて、今回このシロップを使っていくつか料理を作ってみました。まずは最近、店頭に春キャベツが出てきましたのでコールスローサラダを。味つけにちょっと甘味が欲しいので、「お米のシロップ」を使ってみました。
無農薬のレモンを頂いたので、輪切りにして「お米のシロップ」に漬けてみました。「ちょっと風邪気味かな?」というときなど、体調がすぐれないときにこれにお湯を加え、しようがを絞って飲めばポカポカして元気が出てきます。
こちらは牛乳から作ったカッテージチーズ。カッテージチーズにはちみつを合わせる方も多いでしょうが、この「お米シロップ」を添えると、なんともいえない優しい甘みでいただくことができます。
添加物や防腐剤を使わずに手間暇かけてゆっくりと作られた、まさにスローフード。体にしみわたる自然の味わいをぜひ体感してみてください。やさしい甘みで心もほっこり癒されますよ。