おいしいだけでなく、さまざまな病気の予防にいいと今、改めて注目が集まっているのが「野菜スープ」。治療の補助に野菜スープを取り入れることで病気が改善した例も。野菜のパワーを最大限生かした絶品レシピ、ぜひお試しを!
前田 浩さん
Hiroshi Maeda
熊本大学名誉教授。バイオダイナミックス研究所理事長。がんの治療や予防、フリーラジカル(特に活性酸素と一酸化窒素)、ドラッグデリバリーシステムなどを研究。著書に『抗がん剤の世界的権威が直伝! 最強の野菜スープ』(マキノ出版)など
最善の病気予防は、活性酸素を除去すること
“がんは予防がいちばん大切”と話す前田浩先生が、予防に最も効果があると推奨しているのが野菜スープです。
「がんをはじめ、ほとんどの病気や老化にかかわるのが活性酸素です。活性酸素は、呼吸で取り入れた酸素や、紫外線、喫煙、食品添加物などさまざまな原因で発生し、細胞や遺伝子を攻撃します。これが、がんや生活習慣病の原因になるのです。
人間の体には、活性酸素を消去する“スカベンジャー”という抗酸化物質を作る働きが備わっていますが、この働きは加齢とともに衰えます。そうなると抗酸化物質を外から補う必要があり、その最善の方法が野菜スープをとることです。
野菜は、ファイトケミカルをはじめとする抗酸化物質の宝庫で、スープならそれを効率よくとることができ、生活習慣病などの病気を防げるのです。
実際、野菜スープを治療の補助に取り入れたことで、高血圧や糖尿病、脂肪肝、メタボリックシンドローム、アトピー性皮膚炎など、多くの病気を改善した例もあります。
手軽にできる野菜スープで、病気を寄せつけない体をつくりましょう」
旬の野菜を使って作る病気を防ぐ野菜スープ
抗がん剤の研究者である前田浩先生がすすめるのが、ウェルネス野菜スープ。がんや生活習慣病の予防に効果大!
使っている野菜
- ・にんじん
- ・れんこん
- ・さつまいも
- ・紫玉ねぎ
- ・パプリカ
- ・芽キャベツ
- ・ケール
次回は、野菜スープの効果について詳しく説明します。
撮影/三木麻奈 料理/美才治真澄 スタイリスト/西崎弥沙 取材・原文/和田美穂