野菜のパワーを生かして病気の予防になるウエルネス野菜スープ。まずは基本のスープの作り方をご紹介! 大きく分けて、ごろごろスープとポタージュの2種類です。ごろごろスープが余ったら翌日はポタージュにしても。家にある残りものの野菜や、好みの野菜を使ってOKです。
前田 浩さん
Hiroshi Maeda
熊本大学名誉教授。バイオダイナミックス研究所理事長。がんの治療や予防、フリーラジカル(特に活性酸素と一酸化窒素)、ドラッグデリバリーシステムなどを研究。著書に『抗がん剤の世界的権威が直伝! 最強の野菜スープ』(マキノ出版)など
レシピを教えてくださったのは・・・
美才治真澄さん
Masumi Bisaiji
フードコーディネーター、管理栄養士。大学卒業後、香川栄養専門学校に入学し、卒業後は管理栄養士の荒牧麻子氏に師事。ヴィーガンカフェ「cafe eight」のフードディレクターを経て、現在、企業やメディアに向けたメニュー提案、栄養指導などを中心に活動
材料は季節の野菜を6〜10種類
抗酸化物質が最も豊富な、旬の野菜を中心に6〜10種類ほど使いましょう。
「多種類の野菜を使うと、異なる抗酸化物質がバランスよくとれます。抗酸化物質は皮や茎や根に多いので、捨てずに使うのがおすすめ。基本のスープは味つけはしませんが、調味料やスパイスを加えてもOKです」(前田)
●とり方のポイント
野菜スープは、1回に250〜300㎖を、1日に1〜2回食べるのがおすすめ。ごろごろスープか、ポタージュかは好みや体調で選んで。
具だくさんで、嚙みごたえも抜群
ごろごろスープ
数種類の野菜をひと口大に。ごろごろ野菜を水だけで煮た、野菜の旨味が感じられるシンプルなスープです。
●材料(出来上がり約800〜900㎖分)
玉ねぎ、にんじん、かぼちゃ、キャベツ、トマト、セロリ、セロリの葉など、好きな野菜を合わせて300g 水900㎖
●作り方
- 1.玉ねぎは皮をむき、ひと口大に切る。にんじんは皮ごとひと口大に、かぼちゃは種を除きひと口大に切る。キャベツ、トマト、セロリの葉はざく切り、セロリの茎は小口切りにする。
- 2.鍋に①と水を入れ、ふたをして火にかける(野菜が硬い場合には、少し油で炒めてから煮てもOK)。煮立つ直前に火を弱め、約30分、野菜が柔らかくなるまで煮る。
口当たりがよく胃に優しい
ポタージュ
煮込んだ野菜をブレンダーやミキサーなどで攪拌して、とろみのあるポタージュに。口当たりがよく、するする飲めます!
●作り方
材料、作り方はごろごろスープと同様。出来上がったスープを、ハンドブレンダーまたはミキサーなどで、滑らかになるまで攪拌する。
撮影/三木麻奈 料理/美才治真澄 スタイリスト/西崎弥沙 取材・原文/和田美穂