ウェルネス野菜スープは、野菜の組み合わせや味つけなど、自由にアレンジしてOKなので飽きずに続けられます。野菜を炒めてから煮るとコクが出て、栄養の吸収も高まるのでおすすめ!
お話をお伺いしたのは
前田 浩さん
Hiroshi Maeda
熊本大学名誉教授。バイオダイナミックス研究所理事長。がんの治療や予防、フリーラジカル(特に活性酸素と一酸化窒素)、ドラッグデリバリーシステムなどを研究。著書に『抗がん剤の世界的権威が直伝! 最強の野菜スープ』(マキノ出版)など
レシピを教えてくださったのは・・・
美才治真澄さん
Masumi Bisaiji
フードコーディネーター、管理栄養士。大学卒業後、香川栄養専門学校に入学し、卒業後は管理栄養士の荒牧麻子氏に師事。ヴィーガンカフェ「cafe eight」のフードディレクターを経て、現在、企業やメディアに向けたメニュー提案、栄養指導などを中心に活動
がん予防効果が期待できる!
アブラナ科野菜のスープ
●栄養のポイント
アブラナ科の野菜に含まれるグルコシノレートという成分は、がん予防に効果があるとされるイソチオシアネートに分解されます。
●材料(2〜3食分)
- ケール……1枚
- キャベツ……1枚
- セロリの葉……1/2本分
- セロリの茎……10㎝
- ブロッコリー……2房
- じゃがいも……1個
- 玉ねぎ……1/4個
- にんにく……1片
- オリーブオイル……小さじ1
- チキンストック……400㎖
●作り方
- 1.ケール、キャベツ、セロリの葉は繊維に対して垂直に幅1㎝の細切りに、ブロッコリーは粗めのみじん切り、じゃがいもは皮ごといちょう切りにする。セロリの茎、皮をむいた玉ねぎ、にんにくはみじん切りにする。
- 2.鍋にオリーブオイルを入れ、セロリの茎、玉ねぎ、にんにくを炒める。
- 3.②にチキンストック、じゃがいも、ブロッコリーを入れ、煮立ったらふたをして弱火で10分ほど煮て、葉物3種を入れてさらに5分ほど煮る。
さらに味変!
ポタージュにして仕上げに粉チーズをかけるとコクと旨味がアップ。
食物繊維をよりしっかりとりたいなら
根菜のスープ
●栄養のポイント
根菜は、野菜の中でも食物繊維が多いので、便秘がちな人に特におすすめ。根菜の自然な甘味を感じる、ほっこりと優しい味わいです。
●材料(2〜3食分)
- さつまいも……中1/2本
- にんじん……中1/3本
- 紅芯大根……中1/4本
- かぼちゃ……90g
- 玉ねぎ……1/4個
- にんにく……1片
- オリーブオイル……小さじ1
- チキンストック……400㎖
●作り方
- 1.さつまいもは皮ごと長さ5㎝に切って、さらに縦に幅7〜8㎜に切る。にんじんは皮ごと薄切り、紅芯大根は皮ごといちょう切り、種を除いたかぼちゃは薄切り、皮をむいた玉ねぎ、にんにくはみじん切りにする。
- 2.鍋にオリーブオイルを入れ、玉ねぎ、にんにくを炒める。
- 3.②にチキンストック、さつまいも、にんじん、紅芯大根、かぼちゃを入れ、煮立ったらふたをして弱火で15〜20分ほど煮る。
さらに味変!
ココナッツミルク・ターメリック・塩各少々をプラスすると、エスニックな味わいに。
だしを使うとさらにおいしく!
野菜のだしだけでは物足りない場合は、以下のようなだしを加えると、旨味が増して、よりおいしくなります。
昆布+干ししいたけ
昆布長さ10㎝1枚と、干ししいたけ小3〜4枚をひと晩水につけて冷蔵保存。水の代わりにスープに使って。
かつおぶし
かつおぶしひとつかみをだし用パックに入れ、1〜2袋を野菜、水とともに鍋に入れて一緒に煮ます。
鶏肉
鍋に水1200㎖を沸騰させて鶏胸肉1枚または手羽5本をゆで、ふたをして冷ましたら、肉を取り出し、スープをこします。
撮影/三木麻奈 料理/美才治真澄 スタイリスト/西崎弥沙 取材・原文/和田美穂